2016年7月30日土曜日

音楽への愛情は・・・ Tchaikovsky Sym.4-6の場合

いつも拝見している、ばけぺんさんのブログに組み物のCDで曲が2枚に跨ってしまうことについてコメントさせていただいた。

どういうことかというと、よくある例としてはチャイコフスキーの後期3大交響曲集。あとはラフマニノフの交響曲全集とか。あとマーラー全集なんかでもよく見受けられる。ハハ~ン、と納得いただけたかな?
チャイコの場合、だいたいDisc1に第4番全曲と第5番の1,2楽章、Disc2に第5番の3,4楽章と第6番全曲という具合。以前から5番を聴く際に一々ディスクを取り換える作業が面倒で気に障って仕方がない。手元にある後期3大の2枚組CD5種類のうち3種類で5番が犠牲に。残り2種類はそれぞれ4番と6番が犠牲になっている。収録時間の都合で致し方ないといえばそうなのかもしれない。
けれども、曲を途中で楽章の切れ目とは言えぶった切るのはどうなのさ。

七味はそこに作り手の曲や音楽に対する愛情の欠如を感じるのだな。もし本当に音楽が好きならそんなことできないはずだよ。
買う方もそんなディスクは買ってはいけません。そんなディスクを買うということはやっぱりその曲、音楽に愛情を感じていないってことになるんじゃないですか?                                                  (伊丹十三 風に)

な~んて、ね。
じゃあ、同じ演奏のディスクで、ぶった切られていない3枚組とぶった切られてる2枚組があるとして、価格はもちろん2枚組のほうが安いとしてどっちを選ぶかって話ですよね。LPみたいに詰め込むと音質に影響するっていうんなら3枚組でしょうが、CD関係ないもんね。やっぱり安い方買います。でもぶった切られディスク、あんまり聴かないのも事実。音楽に魅力があってもやっぱり商品としてはどうなのってことなのか。チャイ5を聴くときは自然と1枚もの、もしくは全集の中から手に取ることが多いかな。

じゃあ、CDにはどれくらい詰め込めるのだろうか。昔むかし、小澤征爾のマラ8のCDを買った。CDが出始めの頃で6000円だか6600円くらいした。2枚組でDisc1には第1部、Disc2には第2部を収録。で、何年後かに廉価シリーズで再発売。その時は1枚になっていた。2000円くらい。なーんだ、入るんじゃん!と思った。今考えると当時はLPの収録に準拠した格好だったのだろうと思う。今ではマラ8は1枚がフツーになった。CDの収録時間も74分と初めの頃は言われて、それ以上収録すると再生できない場合があるという噂があったような、ないような。現在では80分くらいは入りそうだけれど。どうなのだろう。

LPの時代もCDの時代も詰め込みは廉価盤の常。収録時間が増えたからといって矢鱈めったらくっ付けるのも品がない。クライバーが存命の時、彼は絶対に詰め込ませなかった。だからベートーヴェンの5番と7番が収録されたディスクが出たのは彼が亡くなってからだった、と思う。ちょっと自信ないケド。


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