スピーカーをTannoyのBerkeleyⅡに変えたのが昨年の10月。その後の2か月くらいは何をやってもなかなか音が決まらず苦労していた。一時は導入失敗かとの思いに到ったこともあったが12月に入って、漸く落ち着いた。とはいうものの、その後もEQの微調整は続けていたし、部屋のCD棚を整理したりと音調の改善に腐心してきた。その甲斐あってか、随分とタンノイも上手く鳴ってくれるようになった。
ただ、現在はヤマハの調音パネル導入の直後で、EQの調整の真っ最中。
前回導入時よりはマシだが、それでもややキツイ音調。各帯域の自己主張が強い感じ。これがもう少し喧嘩せず、繋がりよくブレンドされないかと思案中のところ。気長に行く予定。
タイトルに挙げたアンセルメのラヴェル管弦楽曲集。とくにスペイン狂詩曲は当初、かなりの難物で全く聴くに堪えない音だったことを思い出した。この1年、忘却の彼方に追いやり聴こうとは思わなかったが、久しぶりに聴いてみた。
ふむ、悪くない。というか、結構、良い感じで鳴っている。
以前は低音過多のダブついた音だった。今も低音、特にグランカッサやコントラバスのエネルギーは尋常ではないものの、帯域間のバランスが整っているせいか、ダブついた感じはかなり後退した。タンノイ導入直後はこのダブつきはこのスピーカーの、よく言われる締まりのない低音のせいかと思い諦めかけていたが、違ったようだ。
録音はやはり古さを感じさせるし、この時代のデッカ録音としては良い方ではない。それでもアンセルメの端正な音楽が芳醇に響き、聴いて飽きることがない。これからもこの時代のスタンダードな演奏の1つとして、魅力を保ち続けるだろう。
昨日の糸魚川の大火。被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。
150棟、4万平方メートルにわたる延焼という、これほどの火災にあって死者が出なかったことに胸をなでおろしている。
しかし、悪いタイミングでの火災発生であったと思う。あそこまでの強い南風でなかったら、と思うと残念でならない。特に糸魚川は背後に山が迫っていていることもあって一層、乾燥した強風が吹いたのではないか。
こじんまりとした市街地は昔の宿場町の趣がそのまま残っていたが、それが焼失してしまうのは忍びない思いでいっぱいだ。
それにしても、新潟県はこのところツキがない。先般の高病原性鳥インフルエンザが漸く収束した矢先のこの火災である。本当にツイてない。
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