パネルの位置や角度の調整よりはEQカーヴの調整がほとんどだが、やはりパネルの威力(効果というには変化が大きいので威力)は我が家では破壊的。ゴジラ並みである。
というのもEQカーヴが激変。各周波数の荒れが随分と小さくなった。カーヴも随分となだらか。
EQを調整している時はついつい音量を大きくしてしまいがち。普段聴いている時はアンプのヴォリュームを10時半くらいにしている。それでもちょっとした大音量なのだが、調整中は11時~11時半くらいにしてしまう。というのも音量が上がった時にどの周波数が飽和するのか見極めるためなのだが、これがいけない。かなりの大音量で聴いたあとヴォリュームを下げると元気のない物足りない感じに聴こえてしまう。気を付けていても段々と音量が上がってしまうから厄介だ。
さて、我が家のシステムではプリアンプ、パワーアンプ、デジタル・イコライザー、それにCDプレーヤーで音量の調整ができる。CDプレーヤーはボリュームがあるわけではなく、出力がDSDノーマルとダイレクトの2種類選択でき、ダイレクトの方が3dBほど低い。
デジタル・イコライザーは背面のスイッチで入出力を+12dBから+22dBに上げることができるし、ゲイン・オフセットの調整が0.5dB間隔で可能となっている。パワーアンプは左右のヴォリュームがある。プリアンプは説明不要だろう。
プリアンプのヴォリュームをメインに使用するのは異存のないところだし、美味しいところ11時~13時くらいのところを使いたい。
が、厄介なのがEQ。EQのゲインオフセットのレベルを0にすると、EQ以降の出力が大きくなりすぎる。と言って、下げ過ぎるとビット落ちするらしく、情報量が減ってしまうのだそう。たしかに音量ばかりでなく、音楽の勢いというか鮮度も損なわれてしまう感じもする。
結局南極、プリアンプのヴォリュームを11~13時で使おうと思うと、パワーアンプを絞るしかない。パワーアンプのそれはプリに比べて性能が落ちるらしく、ショップの人に言わせるとMAXで使うのが良いらしい。でも、半分くらいに絞ることにした。ただ、ネットを見るとパワー側をMAXにしない方が良いという話もあって、真偽は不明だ。左右のバランスはモノラルでプリアンプから出力してメーターを見ながら左右を合わせる。面倒くさいのだが致し方あるまい。聴いた感じでMAXでなくてもそんなに音質に大きな差はなさそう。
今日は坂本龍一のピアノ曲集を2つ。
上の画像の「/05」は自演盤。POPS系のバランスで低音過多なので、トーンコントロールで少しBASSを絞るとちょうどよい塩梅のバランスになる。下の画像の「Film Music」は岡城千歳というピアニストの演奏による。さすがピアノを本職にしているだけあって、坂本龍一本人の演奏よりもテクニックが安定している。
2枚ともEQの調整に重宝している。それでも随分と聴きやすく、耳痛い感じは減ったな。
Warner Mugic Japan WPCL-10222 |
Pro Piano PPR224533 |
七味とうがらしさん、こんばんは。
返信削除そもそも普通の部屋で聴くにはプリアンプもパワーアンプもゲイン高すぎと常々感じます。
現行システムにはプリしかボリュームがないのでどうしようもないのですが、以前、両方調整可能な機材を使っていた時に「(ボリュームに応じてゲインが変動する方式でなければ)プリのボリュームはできるだけ開放、パワーを絞る方が音が良い。」と聞いたことがあります。パワーのボリュームがどんなものかにも依ると思いますが、ご参考までに。
ばけぺんさん
返信削除ありがとうございます。ボリュームもいろいろ言われていますね。
我が家のシステムではプリのボリュームを大きく使った方が目の摘んだシルキーな感じなのに対して、パワーアンプをMAXにすると、粗い感じながら力強さが魅力の音になるように思います。
ホントはこの辺りのバランスを探った調整をするとよいのかもしれませんね。
コメントをお読みする限り、そうすると自分はパワーアンプを絞らない方が好みかなと思います。音の勢いを削がない方が聴いてて気持ちいいです。本当は仰るとおり、両方のバランスを試行錯誤するのが良いのでしょうが、あんまり音の調整に没頭しちゃうと音楽聴く時間がなくなっちゃいますよね(笑)。
返信削除>音の調整に没頭しちゃうと音楽聴く時間がなくなっちゃいます
返信削除そうなんですよね。EQつかっていると音楽聴いてるのより調整している時間が多いです。