昨日は生憎の雨の中、高崎まで遠征。
お目当ては群馬交響楽団の定期演奏会。曲は前半が細川俊夫のハープと室内オーケストラのためのアイオロスー回帰Ⅲーでこちらは日本初演、後半がショスタコーヴィチの交響曲第8番。
ハープはアレクサンダー・ボルダチョフ、指揮は群響名誉指揮者の高関健。
細川の曲は内省的というか求心的で沈み込んでいくような、何か自然に翻弄されるような音楽。ハープの音も華麗で美しく儚い感じ。理解はできないけれど楽しめたかな。細川の音盤は1枚ある切りでしかもよく聴いていないので少し聴いてみようか。
後半のショスタコーヴィチの8番が実は苦手なのだけれども、そういった苦手な曲やあまり聴かない曲を実演で聴く(観る)ことで、いっぺんに好きになったり聴く取っ掛かりとなることも。そんなのも込みで演奏会に行くところがあったりする。
という事で、ショスタコの8番。作曲者も自身最高傑作と言ったとか。
いわゆる戦争三部作7・8・9番の一曲。その中で8番は大祖国戦争(独ソ戦)もナチスドイツをソビエト赤軍が駆逐し勝利がほぼ確実となった時期の曲。勝利に浮かれるわけでもなく、基本的に暴力や悲劇性が支配する音楽だが終楽章では牧歌的で魂の救済が現れるか。祝祭的な音楽を期待したクレムリンからは不評だったよう。
高関は明晰・堅実な指揮でこの曲の本質を見事に描いたかと思う。群響もそれに見事に応えた演奏だった。キズらしいキズも無く難しい曲を乗り切ったのでは。
それにしても高関の指揮の明確さよ。
群響も安定の木管セクションをはじめ見事な演奏で実力を遺憾なく発揮できたのではと思う。
となると、来月の定期の2曲のピアノ協奏曲も聴きたくなってくる。さてどうしよう。
今日、日曜日は復習がてら手持ちの8番のディスクをアレコレと。
後は妻と市内のオープンガーデンをいくつか巡ってきた。この時期、一般の方のお庭も含め、市内十数か所の庭を一般に公開するイベントがあって。
どこも薔薇が咲き始めていて見事でした。
遠征後復習でなかなか充実した週末のご様子ですね。
返信削除苦手な曲を敢えて聴きに行くバイタリティは
素晴らしいです。
来月も遠征でしょうか?
楽しみですね。
来月も是非行きたいですね。
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