2013年8月17日土曜日

G.Solti/CSO GM6

Solti/CSOのマーラー交響曲第6番である。
手持ちのCDでは線が細く、ややエキセントリックに過ぎるがLPでは音楽のボディがしっかりとした印象となる。
CDの音はレンジは十分ながら響きが薄い印象を持つ。演奏はショルティの本領発揮ともいえる、鋭角的・無機的ともいえる主観を交えない(しかし全く客観的な演奏というものがあるだろうか?)ような解釈に鉄壁のアンサンブルで応えるオーケストラ。ロマンの欠片も見いだせないが、それだけに6番のコレクションの中では孤高の位置を保っている。
けれども、何か違うというかもう少し肉付きの良い録音なのではないかと思っていた。
LPはショルティの演奏の特質を捉えながら、オーケストラの響きと豊かなホールエコーを上手く収めている。CD・LP共通していえるのは5番とほぼ同じころの録音(6番は1970年4月、5番は同年3月、4月)だが5番に比べ音の混濁や歪みがなく、各パートが明瞭に捉えられている。5番の録音結果を踏まえて修正してきたのではないかと思うがいかがだろう。



             


                                        

 

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