2015年8月15日土曜日

Leif Segerstam / Danish National RSO. GM10&8  

立秋を過ぎて暑さも和らいできた。とはいえ、家に帰ると部屋は蒸し風呂状態。エアコンの出番は当分続きそうだ。
このところ音楽を聴く時間があまり取れない中で、最近よく聴いているのがセーゲルスタム/デンマーク放送交響楽団のマーラー8番。10番のアダージョとのカップリングで2枚組。最近、近所のBOで手に入れた。2枚組で1500円はBOにしては妥当な値段か。以前、別のBOで2番と6番を売っていたがそれぞれ2500円と結構強気なお値段の設定。ま、買取り価格が高かったのだろう。で、買うのを躊躇しているうちにどなたかに買われてしまった。

さてこの10番・8番だが録音がすこぶる良い。ものすごく良い。8番は93年の録音。どなたかがhmvのレヴューに書いておられるが1,2を争う好録音。自分の中ではBISのヤルヴィ盤と双璧か。シャンドス特有の豊かなホールトーンと音の広がり、潤いに満ちた響きはそれだけでもう、カタルシス。スカッとすること請け合いだ。
セーゲルスタムの指揮も、巷間言われているほど変なものではなく、デフォルメするものの不自然なところは少ない。作曲家でもあるセーゲルスタムの読みはあくまで自然で優しい。ブーレーズのようなソリッドな解釈、演奏はせず、ゆったりと適度にロマンティック。サンタクロースのような風貌がそのまま音楽になったよう。録音と相まって凝集する、というよりは外へ外へと広がる音楽が展開する。オケや合唱、ソリストの力量もこれといった不足はないように思う。
セーゲルスタムのマーラーは全集のセットも含めてすでに廃盤となって久しい。再発を望むが無理だろうな。中古をコツコツと探そうか。

8番は小澤/BSOを最初に買った。高校生の頃のこと。当時は輸入盤の日本仕様で、まだまだCDは高価。確か6600円もしたハズ。それこそ清水の舞台から飛び降りる、であったな。あのころのCDは蒸着技術の不確かさなのかハードの技術的問題なのか、音飛びなど再生に支障のあるディスクがあった。買ったCDも音飛びがした。もうがっくり。お店に持っていき、何とか交換してもらえた。小澤のディスクはいま聴くと録音、演奏ともに少々物足りない感じがする。丁寧に音を拾っていて、とても真面目な演奏なのだが、演奏に精一杯な感じでやや一本調子。祝祭的な感じに少し欠けるかな。やはりもう少し突き抜けた感が欲しいところ。テンポ感などは自分の基準となっているけれど。8番は快速派好みの自分。今、出番が多いのはやっぱりBISのヤルヴィ盤かな。これもセーゲルスタム盤に負けず劣らずの好録音。


この週末は先週の出張の代休が取れたので3連休。好きな音楽を好きなだけ聴こうか。

※スキャナーの調子が悪いため今回、画像はないです。


4 件のコメント:

  1. 本日はお世話になりました。
    ところで、クリュイタンスのダフニス持っていくのを忘れてしまった。
    また今度貸してください。

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  2. うな君
    こちらこそ、ありがとうです。野菜もありがとう(笑)。
    クリュイタンス、忘れちゃったの?気が付かなかった。iPhone買ったよ。設定だけでもう、クタクタ。

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  3. こんばんは。セーゲルスタムのマーラーは、2番復活の録音が素晴らしいです。最初が復活で、録音がいいので他のもいくつか入手しました。8番もいいですが、復活に一歩譲るのでは?と思います。演奏はちょっと癖はありますが、仕上がりはとてもいいです。最近入手したテンシュテットの復活(LPO-0044)も録音、演奏互角です。演奏はやはりテンシュテットですね。

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  4. solarisさん
    いつもありがとうございます。
    セーゲルスタム、たまたま中古で手に入れましたが、なかなかの佳演。2番は以前見かけたもののスルーしてしまって後悔してます。テンシュテットの2番は持っていました。聴いてみます。

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