我が家にレコードが何枚あるのかは知らないが、聴きたいと思って探すもなかなか見つからない、なんてことも多くなってきた。一つは七味の老眼の進行が原因だが、LPを収めている棚に余裕がなく、買いそろえていくうちに分類が段々といい加減になってきていることも一因。
いよいよここいらで重い腰を上げねばと思い、LPを取り出し整理を始めたものの、左肩に激痛が走り断念。やっぱりLPは重いヨ。
と、バルビローリのマーラーの1番のLPが目に留まった。
随分と昔に中古で買い求めたはいいが死蔵状態だったもの。久しぶりに聴いてみた。
57年の録音。PYE。ジャケにはステレオの表示もあまり左右に音が広がらない。録音は並みか。
バルビローリのマーラーというと、テスタメントからBPh.とのライヴが話題にもなった。
正規のスタジオ録音というとEMIの5番、6番、それにBPh.との9番が有名だが、イギリスのPYEレーベルに入れた1番はあまり話題とはなっていない様子。
ハナシは逸れるが、EMIのマーラー録音について昔から気になっていることがある。
EMIはその昔、複数の指揮者振り分けでマーラーの全集を作ろうとしていたのでは?というもの。
クレツキ、バルビローリ、クレンペラーこの3人で全集を作り上げようとしていたのではないか?
- 1番 クレツキ
- 2番 クレンペラー
- 3番
- 4番 クレンペラー (クレツキ)
- 5番 バルビローリ
- 6番 バルビローリ
- 7番 クレンペラー
- 8番
- 9番 クレンペラー (バルビローリ)
- 大地の歌 クレンペラー (クレツキ)
とまあ、こんな具合になるわけですが・・・
バルビローリの9番はベルリンのメンバーからの要請もあっての録音というハナシですからイレギュラーで、本命はクレンペラーでないかと。
もしかしたら、クレンペラーで全集、というのが当初の目論見であったのではないかと思うのですが、クレンペラーは1番、5番に関しては否定的で録音(演奏)しないと公言していたようですので次善の策でこのような形にした(かった)のではないかと推測するわけです。
3番と8番は録音が無いわけですが、3番は多分バルビローリではなかったかと。もしかしたら8番もバルビローリ?
もしも、こんな計画が本当にあったとして全曲録音して完成していたら、それこそかなり完成度の高い全集になってたんじゃないか?
七味の妄想はここまで。
バルビローリの巨人、オケがバルビローリの指揮についていくのがやっとといった状態だが、テンポもそれほど動かさず、歌い込みがとても丁寧。中庸の美、といった感じ。
バルビローリのマーラーはテスタメントのシリーズは未聴ながら、EMIの録音を聴く限りあまり奇を衒わない演奏をするが、その中にそこはかとないマーラーに対するシンパシーが感じられるあたりが魅力なんではないかと思う次第。
テイチク ULS-3068-Y ジャケットはゴヤの巨人。ライナーは三浦淳史。 |
我が家では網戸で音楽三昧でした。
返信削除途中友人が来て楽しいひと時を送りました。
確かにLPは重たいですね。
自分は一応作曲家のABC順で
レコードを収納してます。
七味とうがらしさん、こんばんは。
返信削除レコード、置き場所に困りますね。積み重ね式のレコードラック(というかボックス)を使ってますが、どんどん増えてきてただでさえ狭い部屋を圧迫してます。それに仰るとおり、もの凄く重いです。肩、大丈夫だったでしょうか?
クレンペラーとバルビローリで全集を組むというのはかなり渋目ながら良い演奏が揃いそうです。バルビローリの3番と8番、聴いてみたかったです。
幸せの黒い猫さん
返信削除我が家も作曲家別に並べてますが、段々と増えてきて収拾つかなくなっています。
なにか良い方法はないでしょうかね?
ばけぺんさん
返信削除スペースがあれば、レコードショップ式エサ箱式が探しやすいのですが。
マーラー全集のハナシは全くの七味の妄想ですが、曲が基本的にかぶってないんですよね。
バルビローリの3番は実際計画があったようです。