そのブログにも書いたが、DL-103のカートリッジ高は実測で約15mm。我が家の旗艦カートリッジのオルトフォンMC☆20wは20mm。最近のカートリッジの中ではかなり低い。金属スペーサーで高さを稼げば良いと単純に考えていたが、なかなか満足いく音にはならない。音の好みからいえば、以前のシルバーのシェルでも良かった。
DL-103を付けようと考えていたオルトフォンのLH2000というシェルは15.9gというどちらかというと重量級のシェル。DL-103は8.5g。この2つの重量だけで、KP-1100の指定する合計重量上限の24gをオーバーしてしまう。これに金属製スペーサーなんて無理な話だったわけ。
会津からの帰りにシェルの交換を思いつき、帰宅すぐにネットで注文したのだが、疲れていたせいで判断が鈍ったのか、支払い方法や配達日も間違えて注文する始末。失敗でした。
あんまり疲れて、アタマが働かない時はネットで注文などするものではない、と反省。
結局DL-103に使えそうなシェルはSH-4ぐらいしかない。妻がア〇ゾンで買い物をするというので、ドサクサに紛れて、オヤイデのカーボン製のスペーサーを注文した。こちらはシェルが9g、スペーサーも1gちょっとなので大丈夫、なハズ?
プレーヤーからMCトランスまでのアース線はホームセンターで買った1.25スケアの電気コードで自作。末端も2か所をカシメるタイプの端子で処理をした。
アース線もそれなりに太い方が良いらしい。理由は知らんけど。確かに良い感じではある。何より直出しのときに比べて取り付けが安定したのが良い。
さて、SH-4からLH2000に換装したMC☆20wはというと、何だか物凄い音がしている。前に同じ組み合わせでも鳴らしていたことがあるが、全く別物のよう。ゲインが大きく、音は大きめだが重心がググッと下がり、上から下まで良く伸びて、音楽の表情も一層彫りが深くなったようだ。
以前はまだスピーカーの調整が上手くいっておらず、ややもっさりした音調だったので、スッキリというかスカスカした感じが良かったが、ほぼ音が固まった今では、この方が良いと判断できる。
気を良くして、久しぶりにクーベリックのエロイカを。9つのオケを振り分けて録音された全集の中の1枚。レコードで集めたいのだが、今のところ持っているのはこの1枚きり。
この9つのオケを振り分けての全集、今ではなかなかお目に掛かれない好企画と思う。1つのオケを色んな指揮者が振り分けた交響曲全集というのがオーケストラの自主レーベルでは見受けられるが、様々なオケを一人の指揮者が、というのは難しそう。
このあともクーベリックはベートーヴェンの交響曲全集を再録音はしていないので、その演奏の出来に自信はあったのだろうと思う。
演奏は格調高く質実。大人の風格ある全く堂々としたもの。ゴージャスというよりはブリリアント。オケの美質を、カラヤンとはまた違う手法で上手く引き出している。
是非、Kazuさん所有のSACDとの聴き比べをしたいなあ。
今週末はゆっくりとレコードでも聴いて過ごしたい。
デノンのアンプがあったところにジャケを飾る |
自分のDL103LC2はテクニクスのシェルで使ってます。
返信削除おそらくMCなのでハムノイズは出ないと思います。
それにオヤイデのスペーサーを挟んでも
大丈夫でしょう。
SH-4は強度が低くて使うと明らかに
他のシェルより音が小さくなりますね。
本当入門用の廉価なシェルだと思います。
テクニクスのシェルは確かに剛性がありそう、というか有るのでしょうね。
削除デザイン的にはゴツイ感じが合わせるカートリッジを選ぶ気がしてます。
取り敢えずSH-4に取り付けてみました。スペーサーもサイズがバッチリ。今試聴中です。
それでも十分な高さは稼げてないのですが・・・。
廉価かつカラーバリエーションもあって、デザインも秀逸というところで気に入ってます。
こんにちは。冷え込んではいますが、今頃は何だか落ち着いて音楽が聴ける時期みたいですね。音響も安定していて何よりです。カートリッジ、奥が深いですね。
返信削除クーベリックは買ったときは盛り上がっていましたが、以来しまってあるので聴いてみます。
今日は風が強いですね。
削除オーディオも不調が判ると、気持が楽になります。弄って悩むところは裏を返せば楽しいところでもあります。
結局高さの調整はまだ結論が見えてません。いちいちアーム高を調整するのは面倒なので薄型のターンテーブルシートの購入となりそう。。カートリッジごとにシートの増減で調整が良いかなと考えてます。
午後からは久しぶりにCDでショスタコやバルトークなどを聴いて過ごしてます。
クーベリックのベートーヴェンはこれ1枚きりで、他の盤も目を光らせているのですが。
雪の季節の前に一度そちらにお伺いできればと考えてます。