2026年7月26日日曜日

ストコフスキーのドヴォジャーク弦楽セレナーデは極乙!

先月の閑古鳥ジャンク市で買ったカラヤン/BPh.のチャイコとドヴォの弦セレのCD。ドヴォ目当てであったが久しぶりの大ハズレ。
聴く前からなんとなくハズレの予感がしてたけど、ここまで見事に期待を裏切ってくれると逆に清々しいくらい。
チャイコの方はそれでもまだ良いと思う。曲も派手だしカラヤンの得意曲。
しかし、ドヴォジャークはどうしたことか。死んでおる。音楽がすっかり死んでおる。まるで覇気が無い。音楽が前に進まない進まない。ピッチもアンサンブルも微妙と来たもんだ。
多分、曲に対しての思い入れも無くて、あんまりリハもしてないんじゃないかな?
ドヴォはチャイコの添え物的にカップリングされることが多いけれど、これはあまりにも扱いが酷いと言わざるを得ない。カラヤン、どしたん?調子悪かったんか?

皆さんの感想はどうなのだろうとネットを彷徨っていて見つけたのがストコフスキの録音。ストコこんなの録音(いれ)てたんやね。知らんかった。
75年ロンドン、アビーロード第一スタジオでの録音。この時ストコは93歳。亡くなる2年前の録音という事に。
これ情報少ないけれどエコーの掛かり方を聴くと時代的に4チャンネル録音ではないかと推測。
違うかもしれないが、だったとしてもまあそんなにクセ強ではないわね。
演奏はと言うと、これが素晴らしいのよね。ほんとビックリ!最近買った音盤の中でも一番の収穫かもと思わせる。音楽がどんどんと溢れてくる演奏。
いわゆるストコ節なのだけれど音楽を踏まえてのストコ節だからこれがバチバチに嵌りまくる。全体に粘るけれど音楽は勢いを持ってしっかり進んでいく。ピッチ・アンサンブルの乱れもあるにはあるがこれだけ音楽が楽しければ気にならない。
それにしても本当にこれが93歳の音楽なのか?凄すぎる。
ドヴォジャークらしさを保ちつつストコ節で少し音楽を崩し、それでも俗になったり下品になることなく、心をグワングワンと揺さぶり鷲掴みされる演奏…。晩年のストコはここまでの域に達していたのかと感嘆。
これを乙、いや極乙と言わずしてなんと言おうか。

現在、一般的にキワモノ扱いされることの多いストコだけれど根っこのところでは音楽の本質をガッチリと掴んでいるのが判る。本物だ。本物の音楽家。その上で聴衆やリスナーへのサービス精神の発露が編曲であったり、カットだったり新しい録音方式(4チャンネル録音)への挑戦だったのだと思う。
正直なところ今回、ストコにはあんまり期待していなかったのだわ。キワモノ演奏を期待していたけれどストコ見直したわね。好きな指揮者ではあるけれど、どこかやっぱりキワモノとして認識していたところが有ったなと。ここは反省。認識を改めねばならんわね。







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