2017年5月28日日曜日

来来!オワゾリール 中世・ルネサンス BOX 

いや~、すっかり夏ですな。今週はアチかった。
職場のエアコンも暖房から冷房に切り替わったが、今の時期は窓を開けて風を通した方が涼しい。
今朝は町内一斉の下水掃除。若手の部類に入る七味。張り切ってコンクリのフタを剥がすが、これが結構しんどく、すでに肩から腕がパンパンに張って痛い。肩関節に炎症を抱える七味。医者からは重い物を持ち上げてはダメよ、と言われているがこればかりは仕方ない。

さて、結局買ってしまったオワゾリールの中世・ルネサンスBOX。届いてみると思っていた以上のボリューム。
七味をご存知の三銃士の面々からすれば、オケ物ばかりガンガン鳴らして悦に入っている七味がルネサンス?中世?何トチ狂っているんじゃいっっ??? ってな感じであろうと思う。

コトの成り行きはこう。
前のブログにも書いたが、吉田秀和の「名曲三〇〇選」の文庫本が出てきたことから始まる。コレが読みだしたら止まらない。
この本が新潮文庫から「LP三〇〇選」として出ていたころの七味はロマン派~近現代の音楽ばかり聴いていて、モーツァルトを少し齧り聴きする程度。ハイドンはおろか、バッハやヘンデルについても関心は低かった。レコードやCDを買う余裕も無かった。ましてや中世・ルネサンスなんてとてもとても。
40代半ばとなって、ようやくバッハやヘンデル、ヴィヴァルディの良さも解かり始めた七味。モンテヴェルディもちょっとだけ聴くようになった。これはKazuさんのおかげ。
ここまでくれば中世・ルネサンスの音楽まであともうちょっと。そんなところに吉田秀和。
なんとも平易で柔和で心優しい文章。しかし、それでいてキッパリとした物言い。
これは聴いてみたいと思い到った、いや思わされた次第。

まあ、ニワカもいいとこだが、これがかなり新鮮に聴こえる。もちろん歌詞の意味や曲の成り立ちなどほとんどわからないがコレが結構楽しく聴ける。
聴いて不思議なのはこの時代の音楽が心を少しだけザワつかせること。何だかうなじのあたりがくすぐったい。七味の快楽・愉悦の中枢を刺激してやまないことだ。
聴いていて思うのは連綿と続く西洋の音楽。様々な時代に様々は作曲家が現れ発展・洗練させていった西洋の音楽が、ひと繋がりであるということ。この時代があってバロック、古典、そしてロマン派へとつながっていくということ。何を当たり前のことをと思うかもしれないが、七味はやっとそのことに思いが到った。
吉田秀和が三〇〇選のページの半分を割いたのも頷ける。

まだ聴き始めたばかりでマショーやジョスカン、ラッススそれにオケヘム、ダウランドといったこの時代の主要な作曲家の作品を聴くには至っていない。それはボチボチと…。
古楽に一気にハマっていくのかどうか、それはこれからのお楽しみ。

ここまで聴いたものをいくつか画像でご紹介。

外箱はこんな感じ

フタはこんな感じで開く

分厚いブックレット
原語歌詞はメールをオワゾリールのHPに送るとメールに
PDF形式で添付されて送られてくる

ブックレット 200ページ

Disc5 愚か者の祭り
オルフのカルミナ・ブラーナみたいな音楽

Disc13 中世トルバドゥール、トルヴェールの愛の歌

Disc18 トロンボンチーノ フロットラ集

Disc22 15世紀イギリス世俗歌曲集

Disc25 スザート 舞曲集













4 件のコメント:

  1. スザートの舞曲、大昔に練習で吹いたような気がする?

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  2. うな君
    こんにちは。
    そうそう!吹いた吹いた。懐かしかった。PJBE盤探してみようかしらん(吉田秀和風)。

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  3. お世話になっております。いつもありがとうございます。初めてコメントさせていただきます。このBOX、前から気になっていました。欲しいな、思う反面、果たして聴くだろうかと不安になるのです。でも、日々、同じような音楽ばかり聴いている自分に、刺激を与えたいなとも思うのですね。うーん、欲しいなあ、と。またどんなものか、ご教示いただければ幸いです。

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  4. mikotomochi さん ありがとうございます。
    >同じような音楽ばかり聴いている自分に、刺激を与えたいなとも思うのです
    七味も同じ思いで、購入しました。お値段もさることながら、聴くのか?聴けるのか?という不安も確かにありますね。
    でも、やっぱり買って良かった。今聴いている近現代の音楽もこの時代から発展・洗練されながら続いている音楽なんだな、ということを考えながら聴くとまた、新鮮に響きます。
    これあらも宜しくお願いいたします。

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