今日は昨日に引き続き暖かくて一気に春が来たよう、は大袈裟にしても気持ちがよい。
高田市街は路地に入るとまだ結構な雪が残っているが、この陽気で随分と溶けてしまうのではないか。
そうなると、少し春めいた音楽が聴きたくなってくる。
先日届いたブリテンのディスクのなかから、「春の交響曲」を。
最初に聴いたときは、ブリテンらしいビターなテイストにちょっと怯んだものの、以前撮り溜めた中に、ラトル/LSOのライブ映像があったので、それを視聴してから改めてCDを聴いてみた。
CDはエリオット・ガーディナー/フィルハーモニアO. モンテヴェルディ合唱団、ソールズベリー大聖堂少年少女合唱団。ソリストにはアリソン・ハグリー(S)、キャサリン・ロビン(A)、ジョン・マーク・エインズリー(T)。DG。95年、ウォルサムストウ。
曲は4部からなり、全部で12曲で構成され、それぞれの曲には春にまつわる13世紀から20世紀のイギリスの詩14編によるテクストがついている。
ガーディナーというと古楽器オーケストラであるオルケストル・レボリューショナール・エ・ロマンティークやモンテヴェルディ合唱団との演奏や録音が有名だが、まれにワイルやストラヴィンスキー、グレインジャーといった近代イギリス音楽も録音している。
まあ、世界的指揮者は膨大なレパートリーを持っているということだろう。録音はその一端を見せているに過ぎないということか。
この曲は47年頃に構想され、49年6月に完成。クーセヴィツキー/ボストンの委嘱作品であったが、クーセヴィツキーがオランダの音楽祭に権利を譲ったためにベイヌム/コンセルトヘボウO.が初演。ソリストにはカスリーン・フェリアーも参加していて、録音もある。
この曲の良しあしはわからないけれど、第1部序奏から音楽が進むにつれ、春らしさが花が開くように溢れてくる感じがしてくるし、少年少女合唱団が入ってくるあたりはなかなかにチャーミング。第4部フィナーレは来る春を謳歌するように大団円を迎えると思いきや、最後はテノールが「ではみなさん、私もこれで止めましょう」と言って幾分唐突に曲は閉じてしまう。イギリス流のユーモアなのか?戦後の解放感の現れなのか?
なんだか狐につままれたような心持ちがする楽しい音楽かな。
我が家の地域も過ごしやすい日で
返信削除この時間は暖房無しで過ごせてます。
確かに春らしい曲を聴きたくなる感じですね。
今日はとても暖かくて暖房いらずでした。
削除とはいえまだ2月。来週も雪の予報ですから気を引き締めてまいります。
ぽかぽかとした穏やかな週末でした。春らしい曲を聴きたくなりましたね。
返信削除こちらは全く知らない曲であり、七味さんの懐の深さがうかがわれます。ケースのデザインも良いですね。
夕方、こちらはなぜか中島みゆきのアルバムを音量を上げて鳴らしています。荒っぽい感じですが、元気の良さに吹っ切れます。
暖かかったですね。
削除おー、中島みゆき。私も中校生のころは良く聴いてました。
ブリテンは今度是非!
日程調整中です。しばしご猶予を。