2016年8月27日土曜日

S.Prokofiev Piano Cocerto No.1 Graffman G.Szell / CLE

今週、朝のNHKFMでは通常のクラシック・カフェの再放送ではなくて、西村朗と羽田美智子による「あなたの知らない作曲家の素顔」という番組をやっていた。今年はヘンデル、シューマン、ドヴォルザークにプロコフィエフの4人。確か去年もやっていたような記憶がある。取り上げる作曲家も違っていたように思うがよく思い出せない。二人の軽妙なやり取りは毎回、聴いていて楽しい。最終日の金曜日はプロコフィエフだった。プロコフィエフ、やっぱりモダン。性格には難があったようだが曲はやっぱりカッコイイ。

人生で初めて買ったクラシックのレコードはシャイー指揮のユンゲ・ドイチェ・フィルのプロコフィエフの交響曲第3番(DG)。中学2年の頃だったな。友達がアイドルのレコードを買うなか、自分はクラシック。変わり者と思われただろう。ちなみにシャイーはこの曲を得意としているのか後年にも再録音を果たしている。このあたり師匠筋にあたるアバドの影響なのかもしれない。
しかし、あの不協和音だらけの曲には中学生のリビドーを刺激するような何か突き詰めたものが確実にあった、と思う。

プロコフィエフのピアノ協奏曲は全部で5曲あるらしいが、1番と3番しか聴いたことがない。3番はアシュケナージとアルゲリッチ、それにバイロン・ジャニスを持っているがお気に入りはジャニス盤。アシュケナージはクールではあるが熱が足りないし、アルゲリッチは熱はあるがクールさに欠ける。ジャニスはクールかつ熱っぽい。マーキュリーの録音の良さと相まって非常にモダンな演奏。
1番はグラフマンとセル/CLE盤しか持っていないのだが、これで十分。セル演奏スタイルはプロコフィエフにとてもマッチして一層モダン。グラフマンというピアニストはこれまで、よくは知らなかったけれども、テクニックもしっかりしているしスケールの大きい演奏をする。HMVのグラフマン・BOXの説明には当時のアメリカ5大オケとの録音を行った唯一のピアニストで、ラン・ランやユジャ・ワンの先生でもあるようで、もうとっくに亡くなっているかと思っていたらまだ存命であるとのこと。セルとはプロコフィエフの3番も入れている、なんて情報まるで漏れてましたね。というのもセルのディスクは没後○年記念で出たシリーズをディスクを購入することが多いので協奏曲はそのシリーズから漏れてしまっていることがほとんど。カサドシュのモーツァルトなんかもそう。で、早速注文をと思ったらすでに販売終了。うぅぅ・・・。

ピアノ協奏曲第1番はペテルブルク音楽院時代の作品。15分ほどの短い曲ながら冒頭の主題の雄大さですっかり心鷲摑みにされてしまう。さすがプロコフィエフ。プロコ熱が再燃しそうな七味である。


4 件のコメント:

  1. プロ子、聴くにはまだ暑すぎですね。
    私ゃ1月2月まで取っときます。

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  2. そ~ぉ?
    私にゃ夏向きよ。
    9月来る詳細を教えてくれ。

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  3. こんにちは。
    中学生でプロコフィエフの第3番ってすごいですね。
    ピアノコンチェルトは、第2番も重いですがなかなか良いですよ。

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  4. MUUSAN こんばんは。
    吹奏楽コンクールで秋田県立花輪高校がハチャとかプロコをよく取り上げてましたね。
    刷り込みはコワいですね。

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