久しぶりでレコードで ブリテン「戦争レクイエム」

ちょっと前、昨年末に買い求めておいたレコード。

なかなか聴く機会がなくて、今日ようやく聴くことができた。

ベンジャミン・ブリテンによる自作自演盤の「戦争レクイエム」

この盤は以前CDで持っていたが、何だか音像の偏りが気になって結局手放してしまっていたもの。しかしその原因がアンプの不調（左右の音量バランス問題）があることが後になってわかって、手放してしまったことをちょっと後悔していた。

出来ることならアナログで聴いてみたい、所有したい1枚（2枚組ですが）だったがようやく中古輸入盤で入手できた。

格安であるが故、盤質はやっぱり並みの中～下といったところでシリシリとしたノイズやプチパチといったノイズも多めか。女声合唱の部分はビリ付きがある感じ。

まあ、ノイズについてはよくあることなので、さほど気にはならない。ビリ付きは一度針を通してみてからの針圧の調整、カートリッジのデマグネタイズ（消磁）でどうなるか？

それでも優秀録音といわれるだけのことはあってそれ以外では満足できる音で鳴っている。

ビリ付きについては1面を聴き終わって、デマグネタイズしたところほぼ解消した。

「戦争レクイエム」。この曲は正直に言えば苦手。

ケーゲル盤をCDで持ってはいるがほとんど聴いたことがない。というか最後まで聴き通せていない。

レコードでは2枚4面。裏返したり掛け替えたりは面倒だけれど、CDと違って気軽にSTOPすることができない分、聴き通せるかも。

全体的に陰鬱かつ静謐な音楽が支配する。最後の方で劇的に盛り上がりはするものの抑制的。なんとも渋い音楽である。

アナログ（LP）で所有したい理由がもう一つあってそれはジャケットのデザイン。漆黒に白い字でレーベル名と作曲者とタイトルだけ。至ってシンプル。曲の内容を予感させる秀逸なジャケットには痺れます。