2021年5月3日月曜日

5連休の3日目はRVWで、とその前に

昨日、ブラームスにもちょっと飽きたのでメンゲルベルクのチャイコフスキー(もちろんMono盤)でも聴こうとカートリッジをモノラル専用のテクニカのAT-MONO3/LPに換えたところ、ブ~ンというハムノイズが出現。 
このAT-MONO3/LPはMC型ながら1.2mVの高出力タイプ。割と新しい(再発盤などの)モノラル録音はこのAT-MONO3で、古い(重い・硬い盤)はシュアーのM-44-7という風に使い分けている。
AT-MONO3/LPはMMとしても使える、というのがウリの一つ。とはいえ尋常ではないノイズ感。こんなにノイズが乗る~?って感じ。
MCトランスのセレクターをPASS(MM)にするとノイズは発生しないが、10Ω・30Ω(MC)に切り替えると盛大に聞こえる。
AT-MONO3/LPは型番の通りモノラル専用でほとんど出番がない。原因追及もしてもいいが時間がもったいない。
原因不明だが、とりあえずMCトランスを外して、フォノEQとしてデノンのPMA1500AEにリリーフを頼むことにした。繋いで音出しすると、やはりMCポジションではノイズが乗るが、MMポジションではノイズは聞こえない。しかしMMポジションでは出力が低くMCでは出力が大きすぎ(そのせいでノイズ?)、とやや中途半端な感じが否めない。
実は、もともと50Hz付近と140Hzあたりにハムノイズが乗っているのだが、普段聴く音量では聴こえないレベルのものなので、放置している。
この症状は以前、フェーズメーションのT-3というトランスの時にも発生していたと記憶しているし、マッキントッシュC36のAUX・PHONO以外に繋いでも出ている。プレーヤー側の端子化後も出ているので、少なくとも我が家では何かしら固定している症状なのだと思う。
プレーヤーのモーターのノイズ?カートリッジの何かしらの接触不良なのか?稼働の頻度・時間が少ない(ほとんど使っていない・前にいつ使ったか覚えてない)こともあってよくわからない。
まあMMポジションで使えるならよし、としておこう。

1500AEを繋ぐにあたって、RCAケーブルがJVCの安いケーブルしか見当たらなくて少々困ったので、カナレの安いRCAケーブルを注文した。
まだ実現できるのかは何とも言えないが、デノンのプリメインでデジタルEQを使ってタンノイを鳴らせないかと思案中、というのもある。ベリンガーのデジタルEQが予備にもう1台あるので、アナログ1系統とデジタル1系統それぞれにベリンガーを繋ぐ作戦を立案。フォノEQとアンプの間とCDPとアンプの間にデジタルEQを挟むことになる。そうするとアナログ系統の調整がもう少し適切にできるのではないかと思うのだが。
それにはMCにも対応したフォノEQがいるんだが、ケーブルも2本ほど必要になる計算。フォノEQは何なら今使っているマッキントッシュC36とMCトランスのFRT-3でも良いし。とりあえず予備のケーブルということで買っておいてもよかろう。
とはいうもののこれはまた、もう少し落ち着いてからの話ということで。

さて、気を取り直して。
そうそう、最近になって気持ちの切り替えができるようになった。前述のようなトラブルがあると、気になって仕方なかったが割と適度なところで踏ん切りをつけることに慣れてきた。
結局、アナログ系は元のMCトランスに繋ぎ直して、音楽を聴いている。
カートリッジはデノンのDL-103。ノイズは聞こえず、一安心。

RVWのレコードは中古でボールトのEMI盤で3番、4番、5番、6番を、同じくボールトのエヴェレスト盤で9番、デッカのMono盤で6番があるくらい。
以前、RVWの合唱曲全集のLPボックスを長野市の中古店で見つけたが、今になって買っておけばよかったと少々後悔している。イギリス音楽の中で合唱曲の占める位置は大きい、というのをちょっと前にブリテンを聴いていたとき思った次第。

前置きが長くなってしまいました。
久し振りに第3番を聴く。
田園交響曲というタイトルだが、その名のとおりイングランドの田園風景を思わせるなだらかな曲想が続く。終楽章はソプラノによるレチタティーヴォが挿入される。
第1次世界大戦に従軍し戦死した友人のバターワースらへの鎮魂の音楽ともいわれる。
何とも滋味深い音楽。何か心の中にそっと手を触れ優しく慰撫されているような感覚がする音楽。
続いては第4番。
これはもう、のっけから暴力的な音楽。戦争の理不尽さ、不条理に対する怒りとそれに対する戸惑いや無力感が詰まった音楽か。
そして5番。
RVWの交響曲の中では一番好きな曲かもしれない。
祈りに満ちた慎み深い音楽。
RVWには9曲の交響曲があるが、なかでも3番から6番までの交響曲には戦争(災厄)が暗い影を落としている。もし戦争がなかったなら?いったいどのような音楽を創作しただろうか?
これはRVWに限った話ではないし、演奏家にも言えることではあるが、ふとそんな思いに囚われることがある。
コロナ禍という災厄の下にも、また新しい音楽が生まれているに違いない。










4 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2021年5月3日 17:21

    盛大なハムノイズと言うのが気になりますね。
    シェルのアースの取り方で変わる可能性は有りそうですが。
    元からの微細なノイズも気になりますね。

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  2. 使用頻度も低いので、そっとしておきます。
    アンプの方でステレオーモノラル切り替えするとモノラルでは出ないですね。
    元からのノイズは普段の聴取音量ではほとんど聞こえない-70dB~-64dBくらいです。

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  3. こんばんは。今日も気温は上がらず風は強く冷たかったですね。連休中、天気の話ばかりですみません。
    RVWは何枚かありますが、どうも苦手なようです。エルガーも同様です。渋くて神経質なイメージがあり聞き進めません。RVWでおすすめの交響曲を教えてもらったことがありますが、何番だったか。だめなわたしですね(謝)。

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  4. こんばんは。
    今日も寒かったですね。
    私もご紹介いただいたジュリーニのフィガロ、聴いていませんし(汗っ

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