2021年5月8日土曜日

連休明けはクタクタで カラヤンのチャイコフスキーをレコードで

5日も休んでしまったものだから、休み明けの木曜日は身体がついていかず3時頃にはエネルギー切れ。何とか2日間をしのいで週末を迎えた。
連休が終わった途端のこの陽気。昨日は暑いくらい。それに黄砂がひどい。クルマがまっ茶っ茶。

連休に引き続き、レコードを。
なんでも昨日はチャイコフスキーの生誕日だった様子。
ということで久しぶりに聴くことに。
取り出したのはカラヤンの”悲愴”70年のEMI盤。EMIによる70年代初頭の後期3大交響曲はライヴさながらの熱い演奏として知られているものの、低音のエネルギーが大きいうえに残響が多めでうまく鳴らすのが難しい。特に5番は音楽のエネルギーをうんぬんする前に再生音が破綻状態。原因は当時流行った4ch録音クアドラフォニックによるらしい。
3度ほどCDを買い直し、今度こそはと鳴らしてみるが無理と判断。興味を失ってしまって久しい。リマスタリングの限界を知った盤。それでも、4番・6番はまだいける。
音楽の方は、熟れた果物を思わせるような匂いたつような演奏。ただその匂いは少々キツい。当時のカラヤンのクラシック界の権力というか権勢を音にしたらこうなりました、といった感じ。爛熟という言葉が思い浮かぶ。
この6番のレコードは再発盤で多分2chにコンバートしたあるものの様に思うがよくわからない。4チャンネル録音の原理もよくはわからないが。盤質もあまりよくなくてチリチリノイズも多く、良い音では聴けないが雰囲気はある。

もう一枚。
60年代DGの交響曲第5番の国内盤LP。
ダブルジャケットの豪華仕様。ただこちらもノイズ多め。
70年の録音に比べて、こちらは幾分スマートな演奏。比較的早いテンポでグイグイと音楽をドライヴしていく様は痛快ですらある。
どちらも60年代~70年代のカラヤンらしい剛毅な演奏。

原田宗典の「スメル男」を読み終えた。新装版文庫。うつ病を患ったとは聞いていたけれど、その後薬物使用で逮捕・有罪(執行猶予付き)となっていたとは知らなかった。
臭いを感じないとか、異臭騒ぎとか原発のメルトダウンといった内容は89年初出を考えると随分と時代の先を行っていたなあと思う。





6 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2021年5月8日 20:53

    自分は5連休明けの3連勤でした。
    最終日に明日からの事を考えて基本休息日としたので
    なんとか乗りきれました。
    黄砂は本当に閉口ものですね。
    買った本はもう読んだので
    明日は読書もなく音楽三昧の予定です。

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    1. こんばんは。
      5連休は基本休息日みたいな感じでしたが連休中、身体を動かさなかった分、仕事きつかったです。
      こちらもゆっくりですが、買い込んだ本を消化しつつあります。
      今日はカートリッジとMCトランスの消磁をしたり、仕事関係の文献を読みながらの音楽となりました。
      トランスの消磁は初めてでしたが、効果抜群でしたね。

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    2. 幸せの黒い猫2021年5月9日 18:33

      MCトランスの消磁と言うのも面白そうですね。
      自分のフォノアンプの消磁機能は
      カートリッジのみに有効何だろうか?
      詳細が分からないから謎です。
      本は今回久しぶりに買った位で
      読書の習慣は全く無いです。
      とは言えハルヒの読み返しでもしてみようかな?!

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    3. MCトランスもできるらしいですが、幸せの黒い猫さんのシステムではカートリッジだけではないでしょうか?
      アンプ側のトランスのRCAのオスにメス-メス+ショートさせたRCAのプラグを付けてやってみました。
      以前は、このメスーメスで左右ループさせてたのですが、どうも違ったようで、今回RCAショートピンを自作してみました。

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  2. 休み明けお疲れさまでした。といってもまたやってきますけど、しかたありませんね。
    EMIのカラヤンのチャイコフスキー、きいたことがない私にも雰囲気がよく伝わってきました。
    晩年の悲愴(ウィーンフィル)がカラヤンの録音でほぼ唯一きき続けているCDです。ウィッチさんの指摘を参考に思い返すと、腐った末の艶やかさをまとい行き場のない孤独感が漂っているような悲愴だっかと。
    天気が良くないのでステレオきいて過ごしています。

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    1. おはようございます。
      休みの日に天気が悪いという、ね。
      ウィーンとの晩年の悲愴は、気品のある演奏。オケによるところ大でしょうか。録音・演奏を重ねてたどり着いた終着点、そんな気がします。

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