2021年5月30日日曜日

本日も番犬のウィッチ 

5月も今日を入れて残すところ2日。早々と梅雨入りするかと思われたが晴れの日も多く、ジメジメ・ムシムシもせず、過ごしやすい日が続いている。
ブログはアジサイをイメージしたものに変えてみた。

今週はほとんど音楽に食指は動かず。
クルマは先週、車両登録が済んで車検証のコピーを頂いてきたところ。週初めに任意保険の車両の変更を済ませればあとは納車を待つ、というかディーラーに行くだけとなった。
そんなわけで今週不本意ながら都合1.5日のお休みを頂く予定となっている。
ここまでおよそ3か月。結構気を揉む展開に少々ぐったり。しかしディーラーに寄って自分のクルマを見るたびに、やっぱりニンマリとしてしまう。

仕事は相変わらずの忙しさ。いや忙しいというのとはちょと違うか。抱える案件はそれほどでも何だか面倒な、というかシビアな案件が立て込んでいる状況に疲労困憊?
まあ、ウチの職場で定型通りに進む案件というのはほとんどないのだが、こうも立て続けでは身が持たなくなりつつあり。

そんな今日はR・シュトラウスの音楽を。
音楽で表せないものは無い、と豪語したとかしないとか(笑)というリヒャルト・シュトラウス。流麗華麗な曲想とオーケストレーションを素晴らしいと思う反面、ちょっと苦手にしているウィッチ。カラヤンやショルティ、ケンペやメータなどいくつかディスクを持っているがほとんど聴くことがない。
今日聴いたのはデヴィット・ジンマン/チューリッヒ・トーンハレのBOX。
リヒャルト・シュトラウス=ゴージャスってなイメージがあって、オケの力量を示すのには絶好の曲だけあって、ベルリンやシカゴといったパワー系オケの十八番となっていることが多い。その中でジンマン/チューリッヒは比較的地味な演奏。それだけに等身大というか素顔のリヒャルト・シュトラウスが垣間見える演奏か。録音もそれなりで。
まあ、ぼんやりと聴くには良いのかと思う。

つらつらとリヒャルト・シュトラウスを聴いてきて、ふとマーラーの3番あたりが聴きたくなってアバド/ウィーンのLPにチェンジ。
カートリッジはシュアーのM97xe。レコードプレーヤー純正のシェルに取り付けているもの。やや(音楽の迫力という意味で)物足りないところは感じるが、ハッタリの無い素直な出音ともいえる。音のエッジもそれほど立たずノイズもそれほど拾わないので聴きやすい。
旗艦カートリッジのオルトフォンMC☆20wは音溝を掘り起こすような感じに加え、ややふっくらと聴かせるので盤によってはうるさく感じてしまうこともしばしば。そんな時にこのシュアーは重宝する。

このアバドの3番は80年の録音。
70年代から80年代にかけてシカゴとウィーンを振り分けて1番~7番までセッション録音が進められていた。90年代に入ってシカゴとの1番・2番・5番、6番・7番のうち、1番・5番はベルリンと、2番をウィーンとライヴ録音し、6番・7番はシカゴのままで、97年にベルリンと8番をライヴ録音して全集完成とした。
晩年になってルツェルンの祝祭管と2番を再録音し、3番・4番・6番・7番・9番をベルリンと再録音しているが、もう何が何やら。整理しようと書いてみても何が何やら。大地の歌を録音していないようだがマーラー没後100周年のライヴ映像は残っているみたい。
86年からウィーン国立歌劇場の音楽監督、90年にはベルリンの芸術監督となったことでこのようなことになってしまったのだろう。
アバドの熱心な聴き手ではないウィッチにとっては混乱の極みで現在までフォローしきれていないのが現状。
さて、このウィーンとの3番はいわゆるマーラー的なものは残しつつも洗練された感じか。踏み込みが足りないというよりは、敢えて踏み込まない感じ。クラシックを聴き始めたときはマーラーブームの真っただ中。すでにマゼールは進行していた。で、インバルとベルティーニにシノーポリによる全集が始まった頃。マーラー演奏が客観的・俯瞰的な演奏、冷静なアプローチに移行しつつあった時期。ネオ・マーラー・ルネッサンス(なんかの本に書いてあったような)。
アバドのマーラーはその先頭をぶっちぎりで突っ走るものだった。作曲者と同一化を図るかのような(と言われた)CBSのバーンスタインの全集(実はほとんど聴いていない)の反動のようなところもあるのかと思うし、そのバーンスタインがDGに再録音し、作曲者と見事に一体となるのはもうちょっと先の話だし、実はクーベリック/バイエルンの全集が10年以上も前に遥かその先を走っていたのは内緒の話。








12 件のコメント:

  1. 幸せの黒い猫2021年5月30日 12:36

    M97xEは自分も友人も持ってますが
    言われるような感じで
    可もなく不可もない評価です。
    暫く友人にデンオンのDL103LC2を貸していましたが
    それもやっぱりオルトフォンのMC-Q5と思うと
    物足りなさは感じだそうです。
    自分のカートリッジも情報を掘り起こすようなタイプなので
    時々ゆっくりしたデンオンかシュアーを
    使いたくなりますね。
    納車楽しみですね。

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    1. テクニカのカートリッジにはあんまり縁がなくて、以前はAT-FⅡを使ってましたが、もうダンパーがヘタっているようで引退させました。現在はモノラル用のMONO3/LPのみです。
      いつかは、テクニカをと思っているうちにおいそれとは手の出せない値段になってしまいました。
      M97xeは可もなく不可もなく、というところが長所と思っていてレコードの再生音の基準点みたいになっていて、結構出番は多いカートリッジです。
      ところでダイナミックスタビライザーの機能はお使いですか?もし使っていらっしゃるようでしたらどんな感じかお教えいただけますか。

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  2. 自分のR.シュトラウスとの最初の出会いは、高校の時に演奏した「サロメ」より7つのヴェールの踊りでした。
    当時著作権の絡みで吹奏楽版の音源は入手できず、カラヤン指揮のCDを買って繰り返し聴いたのを覚えています。
    ところでこのサロメ、とても高校生には聞かせられないストーリーですよね(^^;)

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    1. サロメ、ヤベー奴ですよね。
      七つのヴェールは演奏したことは無いですが、コンクール実況盤の三重大学のものが初サロメでした。
      その後はカラヤン盤でした。

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    2. あ、でもやっぱり脱ぐとこは観たい(笑)

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  3. 幸せの黒い猫2021年5月30日 13:41

    ダイナミックスタビライザーは
    一度も使った事が無いです。
    試してみようと思いつつ実行してません。
    シェルは自分としては高いのを使っていますが
    シュアーは使用頻度は低いです。
    新しく盤を買った時の溝の確認用みたいなカートリッジですね。

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    1. ダイナミックスタビライザー、持ってんなら自分でヤレっ!ってコメント返信して思いました💦
      私も一度も使ったことが無いです。この後使ってみます。
      >新しく盤を買った時の溝の確認用みたいなカートリッジ
      に使うにしてはちょっと高価ですね。うちはオルトフォンの2MRedがその役割です。

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    2. 幸せの黒い猫2021年5月30日 14:58

      もっとも今はサブシステムにも
      レコードプレーヤーが有って
      確認用の用途にはそっちを使うので
      シュアーは本当に出番が無くなってます。
      まあ自分はネット通販で新品を9,000円弱で
      購入出来てるので
      さほど高いイメージが無いです。

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    3. そうでしたね。サブのプレーヤーをお持ちでしたね。
      そういえば、さっき思い出したんですが所有するM97xeは中古(7000円くらい?)で買ったんですけど、本体とネジ止めの何ていうんでしょう?ブリッジ?の部分が割と買ってすぐに取れました。今は両面テープで留めてます。

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    4. 幸せの黒い猫2021年5月30日 17:21

      自分もその部分は過去剥がれて
      記事にしたことがあります。
      自分は瞬間接着剤で固定しました。
      友人のもその部分は気にしてますが
      今のところ剥がれてないみたいです。
      もっとも自分のは価格から分かる通り
      国内代理店経由の正規品ではなく
      平行輸入か万が一の可能性で
      精巧なコピーの可能性すらありますけどね。
      構造上この部分が剥がれるのは仕方ないでしょう。
      強度的には設計に?マークが付きます。

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    5. そうでしたか。はがれやすい構造なのですね。でもちょっとビックリしました。
      それ以来剥がれることはないので当分は大丈夫でしょうか。

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    6. 幸せの黒い猫2021年5月30日 21:42

      過去記事をあさって
      https://ameblo.jp/triokt/entry-12492836769.html
      発掘してきました。
      2013年の9月に自分のは剥がれたようです。
      こんな設計日本ブランドでは考えられないでしょう。

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