2016年6月4日土曜日

涼風の中、解放感に浸る音

いや~、ようやくの週松。もとい、週末。女子に人気のアニメ「おそ松さん」。ウチの娘もすっかり嵌まっている。
かっぱ祭り、出番は夕方からということで音楽を聴いて過ごそうかと思っていたら妻が「電気屋さんが来るから宜しく~」と言い置いて仕事へ。娘の部屋と客間のエアコンの交換、設置に来るとのこと。工事音がうるさく音楽どころではない、と思いつつも窓を開けて音楽を聴く。涼風吹くなかシューベルトの「ます」を聴く。

部屋の模様替えをして、窓の前が開けたこともあって窓が開けやすい。空気の入れ替えにもよかろう。窓を開けて大音量でオーディオ、では近所迷惑になるのでボリュームをぐっと絞ってのリスニングで専ら室内楽やピアノ曲、ということになる。小音量で外部音(鳥のさえずりや自動車の走行音や生活雑音など)も盛大なれど、これがすこぶる気持ちいい。
この気持ちよさ、単に窓の解放からくる解放感だけではないようだ。聴こえる音に圧迫感がない。音量を絞っているので微妙ではあるが。リスニングポイント後方の窓と左チャンネルのスピーカー後方の戸が開いている。そこから音は外に抜けていく。要は吸音と同じ効果なのだろう。
同じ吸音効果といっても吸音材による吸音では吸音されやすい周波数帯域があるようだが、窓の解放では音がそのまま抜けていくので全帯域が吸音されるのと同じなのではないか?
築40数年のボロ家2階の軟な床と壁、天井、断熱材なし防振・防音効果ゼロの部屋であって、元々音はダダ漏れに近いものがあるが、それでも窓を閉めて閉鎖された部屋ではやはり反射音が多いのだろう。
以前住んでいた郡山のマンションはカチンカチンの床で防音・防振対策がなされた部屋であった。あの頃はそれほど部屋の音響特性に注意を払ってはいなかったが、それでも不快な癖のある響きが音に乗っていた。その部屋で会話するだけで変な感じがしたものだ。

自然の風が入るリスニングルームなんていいなあ~とも思うがそこはやはりある程度の音量で聴きたいところ。理想はやはり石井式リスニングルームということになるのか?石井式では理想の残響特性を得られる吸音面積は部屋の総内面積の15~22%としている。部屋の窓を開けただけではこれには足りないだろうが、部屋の反射音は確実に減っていることだろう。
家の改築(新築は無理無理)、リスニングルーム新設なんてできるわけもなく・・・。
時折こうして窓を開けて音楽を聴くのが関の山か。

今日、九州、四国、中国地方が梅雨入りしたと聞く。またあのジメジメ・ムシムシした季節が来るかと思うと気が滅入るなあ。


2 件のコメント:

  1. 久しぶりです。コメントしていませんが、いつも訪問しています。
    窓開放で聴く話、読んで想像すると心地よくなってきます。前、聴きに行ったとき体験させてもらいました。帰りのない音楽はシャワーを浴びているような感じでした。

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  2. ありがとうございます。
    シャワーを浴びているような感じ、そうですね。聴く曲にもよるのでしょうが気持ちいいです。

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