ここんところ音楽あんまり聴いてなかったので、ちょっとヘヴィなのをということでマーラーの8番を。
「千人の交響曲」の異名を持つこの曲。そのあまりに大きな編成の割には室内楽的とでも言いましょうか、7割がたは粛々と音楽が進んで、ここぞ!というところでドカーン。面白い曲ですわ。
さて、数ある8番のディスクからマゼールとフィルハーモニアO.他の演奏を聴いた。
このシリーズ、録音的音質的には及第点にいくかどうかというもの。それでも十分聴けるんですが。あんまり上が伸びない。特にタンノイに変えてからはその傾向が大。今ドキのスピーカーに合わせた作りなんでしょうかね。少し高音強調で聴きます。
演奏は、遅い。かなり遅い。ハエが止まりそうな感じで遅い。第1部が30分18秒、第2部は67分43秒。ブーレーズ/SBが23分44秒の61分32秒ですから第1部だけで6分半、第2部でも約6分も長い。都合12分の差!恐るべし。さすがにダレるところもあるよ。このテンポの設定ではさすがに全編に亘って緊張感を持続させるのは困難だろう。曲自体もちょっとフワフワしたところもあって集中、とか凝縮というよりは拡大、拡散という方向ですから呆けた感じもアリでしょうね。マゼールもそんなところを狙ったのだろうと。
このディスクが届いてすぐに聴いた印象では、あまりの遅さに全くついていけず、拒否反応を示したが、今こうして聴いてみるとこの遅さが麻薬的に痺れるから不思議だ。テンポが遅いため、音がねっとりと肌に纏わり付く感じがして、それが今日の蒸し暑さにマッチしてクセになりそう。
来月の13日でマゼールが亡くなって2年となる。
SIG CD358 |
昨夜は蒸し暑かったですね。ハエがとまりそう・・・きわめて的確な表現ですね。蒸し暑さにマッチします。時がたつのは速いです。
返信削除こんばんは
返信削除蒸し暑かったですね~。今日は寝不足でした。
kazuさん、ところでメールは届きましたでしょうか?