長野市の中古レコード店「アンサンブル」が閉店したようだ。HPが削除されていた。以前からHPに告知もあったし、覚悟はしていたが、やはり寂しい。先般の長野の地震では棚から商品が落下したようだった。12月下旬の閉店予定が、もしかしたらそのまま早まってしまうのではないかと危惧したが、告知通りであった。店主の意地を見た気がした。お疲れさまでした。今後はゴルフ三昧でしょうか?
さて、年の瀬も押し詰まって職場ではインフルの大流行である。年末のシフトの変更となった。ここは一致団結して乗り切らねばなるまい。幸い家庭や子供の周囲では流行っておらず一安心。
そんな中、今年はヘンデルのメサイアを聴いた。昨年、Kazuさんに第9もいいですけどメサイアなどの宗教曲もいいですよとアドバイスをいただいたので、中古で仕入れておいた。メサイア初体験である。なんだか晴れがましいような音楽。1年の汚れを落とすシャワーを浴びるように少し大きめの音で聴いた。いまのところコレが自分にとって正解の聴き方かな。すぐに聴きながら眠ってしまいました。演奏は今年亡くなったホグウッド/エンシェント室内管の演奏で。
前回のブログで、今年は最後と書いたのに性懲りもなく追加です。へへっ。
2014年12月27日土曜日
2014年12月23日火曜日
どうなるジンクスNFL O.Suitner/SB AB7 S&G
メリー・クリスマス!
いよいよ熱く、面白くなってきたNFLのお話から。お付き合いください。
今年のNFLのレギュラーシーズンもあと2週間(2試合)。プレーオフ(PO)進出をかけた争いが熾烈だ。我らがシアトル・シーホークスの所属するNFC西地区はライバル、アリゾナ・カーディナルスが第15週終了時点でプレーオフ進出を決めているものの、2試合を残して地区優勝の行方はまだわからないという大混戦。今週、その地区首位、地区優勝をかけた同地区対決があった。
NFLは2つのカンファレンス(日本のプロ野球でいうセ・リーグ、パ・リーグにあたる)があり、それぞれ4地区に分かれている。POは両カンファレンスの地区優勝4チームとワイルドカード2チームの計6チームがカンファレンスチャンピオンシップを目指して争う。両カンファレンスのチャンピオンがぶつかるのがスーパーボウル(SB)。POではレギュラーシーズンの勝率が高い順にシード権があって、ホームスタジアムで試合ができるホームゲーム・アドバンテージが与えられる。一般にNFLではホームでの試合はかなり有利となる。というのも相手チームの攻撃の時、クラウドノイズ(観客の大声や足踏みなどによる大きな騒音)で相手チームの邪魔をする。ちなみにファンのチームの攻撃の時は極力静かにする。このクラウドノイズ、スタジアムによっては時にはジャンボジェット機の騒音をも上回る。大きな騒音で相手チームの作戦の伝達の邪魔をしたり反則を誘うことで有利に試合を進められるのだ。なので地区優勝とワイルドカードでは同じプレーオフ進出でも雲泥の差なのだ。前回シアトルがSB制覇できたのもカンファレンス最高勝率でこのアドバンテージを得て、カンファレンスチャンピオンシップまでホームでファンを味方にして戦えたことが大きかった。
シアトルとアリゾナ。今シーズンの同地区対決は2回目“at アリゾナ”ある。前回対戦はシアトルでシーホークスが勝利している。2度目となる今週の試合どちらも落とせない一戦であるとともにクラウドノイズ対決でもある。両チームのホームスタジアムはこのクラウドノイズの大きさでギネス記録にもなった。ホームアドバンテージはカーディナルスにある。が、カーディナルスは故障者続出のため戦力的にはシーホークスが圧倒的に有利といわれている。戦力差を補うクラウドノイズは崖っぷちのカーディナルスを救うのかとも思われたが・・・。
結果はシーホークスの圧勝!途中まではロースコアの競った試合展開であったが、ゲーム終盤にきて試合の流れを完全に掴んで大きく突き放した。これで勝ち星が11勝4敗でアリゾナと並んだが、直接対決でアリゾナに2勝したので地区首位となった。最終週の試合に勝って12勝となれば地区優勝、カンファレンスの第1シードとなる。カンファレンス優勝、SB出場、SB連覇も見えてくるというもの。で、アリゾナはというと、この敗戦で自力優勝が無くなり最終戦に勝って、かつシアトルが負ければ地区優勝。負ければワイルドカードとなる。しかし最終戦の対戦相手はサンフランシスコ 49ers。49ersはPO進出を逃し下り調子ではあるけれど厳しい相手。どうなる?シアトルもセントルイス ラムズ戦だが前回対戦時には確実と言われていた勝ち星を落としているし、今シーズンのラムズは大物食いが得意なのでホームゲームとはいえ気が抜けない。
ご存じだろうか?SBには有名なジンクスがある。「開催地を本拠地(ホーム)とするチームはSBに出場できない」というもの。今シーズンのSB開催地はアリゾナ。カーディナルスの本拠地だ。ということはカーディナルスはカンファレンスチャンピオンになれないということ?毎年ジンクスは破られるのか?が注目でされる。SBは今年49回目だがこのジンクス、今だ破られていない。このまま行くと今年も当たりそうである。
SB繋がりで。前回のブログではレーグナーの7番を紹介したけれど、今週はスイトナー/シュターツカペレ・ベルリン(SB)の7番を。レーグナーと同じドイツ・シャルプラッテンの録音だが、録音は雲泥の差。レーグナー盤は放送局のスタジオだがこちらはベルリンのキリスト教会での録音。40Hz以下もしっかり入っています。上から下までしっとりとした弦の響きとくすんだ金管の音色は正に旧東ドイツの音。適度な残響も心地よい。ブルックナーはテンポを動かさず、ゆっくりした演奏が良いとする向きもあろうが、自分の好みは適度に動きのあるものが好きなので、スイトナーの演奏スタイルは自分にとってはドンピシャ、といえるだろうが、いささか踏み込みが甘い。歌い込みの浅い平板な演奏となってしまっているのが残念なところ。勿体ないことだ。
一字違いでSGの話。サイモン&ガーファンクル〝コンサート イン セントラルパーク"。81年9月のライブ録音。SG世代ではない自分のSGサウンド初体験のディスク。2人のクールで透明感のある歌声が寒いこの季節にマッチする。「明日にかける橋」「「僕とフリオと校庭で」「サウンド オブ サイレンス」「旧友などなど。懐かしくて思わず手に取ってしまった1枚。
我が家のオーディオは最近、こうしたポップスやロック系の音楽もうまく鳴るようになった。以前はトーンコントロールで低音を絞って聴いていたが今はその必要はなく喜ばしい限り。
今年も1年ありがとうございました。今年はこの記事を入れて85本を更新することができました。予定ではこれが今年最後の予定ですが、もしかしたらもう1本あるかもしれません。
それでは、よいクリスマス・年末でありますように。
いよいよ熱く、面白くなってきたNFLのお話から。お付き合いください。
今年のNFLのレギュラーシーズンもあと2週間(2試合)。プレーオフ(PO)進出をかけた争いが熾烈だ。我らがシアトル・シーホークスの所属するNFC西地区はライバル、アリゾナ・カーディナルスが第15週終了時点でプレーオフ進出を決めているものの、2試合を残して地区優勝の行方はまだわからないという大混戦。今週、その地区首位、地区優勝をかけた同地区対決があった。
NFLは2つのカンファレンス(日本のプロ野球でいうセ・リーグ、パ・リーグにあたる)があり、それぞれ4地区に分かれている。POは両カンファレンスの地区優勝4チームとワイルドカード2チームの計6チームがカンファレンスチャンピオンシップを目指して争う。両カンファレンスのチャンピオンがぶつかるのがスーパーボウル(SB)。POではレギュラーシーズンの勝率が高い順にシード権があって、ホームスタジアムで試合ができるホームゲーム・アドバンテージが与えられる。一般にNFLではホームでの試合はかなり有利となる。というのも相手チームの攻撃の時、クラウドノイズ(観客の大声や足踏みなどによる大きな騒音)で相手チームの邪魔をする。ちなみにファンのチームの攻撃の時は極力静かにする。このクラウドノイズ、スタジアムによっては時にはジャンボジェット機の騒音をも上回る。大きな騒音で相手チームの作戦の伝達の邪魔をしたり反則を誘うことで有利に試合を進められるのだ。なので地区優勝とワイルドカードでは同じプレーオフ進出でも雲泥の差なのだ。前回シアトルがSB制覇できたのもカンファレンス最高勝率でこのアドバンテージを得て、カンファレンスチャンピオンシップまでホームでファンを味方にして戦えたことが大きかった。
シアトルとアリゾナ。今シーズンの同地区対決は2回目“at アリゾナ”ある。前回対戦はシアトルでシーホークスが勝利している。2度目となる今週の試合どちらも落とせない一戦であるとともにクラウドノイズ対決でもある。両チームのホームスタジアムはこのクラウドノイズの大きさでギネス記録にもなった。ホームアドバンテージはカーディナルスにある。が、カーディナルスは故障者続出のため戦力的にはシーホークスが圧倒的に有利といわれている。戦力差を補うクラウドノイズは崖っぷちのカーディナルスを救うのかとも思われたが・・・。
結果はシーホークスの圧勝!途中まではロースコアの競った試合展開であったが、ゲーム終盤にきて試合の流れを完全に掴んで大きく突き放した。これで勝ち星が11勝4敗でアリゾナと並んだが、直接対決でアリゾナに2勝したので地区首位となった。最終週の試合に勝って12勝となれば地区優勝、カンファレンスの第1シードとなる。カンファレンス優勝、SB出場、SB連覇も見えてくるというもの。で、アリゾナはというと、この敗戦で自力優勝が無くなり最終戦に勝って、かつシアトルが負ければ地区優勝。負ければワイルドカードとなる。しかし最終戦の対戦相手はサンフランシスコ 49ers。49ersはPO進出を逃し下り調子ではあるけれど厳しい相手。どうなる?シアトルもセントルイス ラムズ戦だが前回対戦時には確実と言われていた勝ち星を落としているし、今シーズンのラムズは大物食いが得意なのでホームゲームとはいえ気が抜けない。
ご存じだろうか?SBには有名なジンクスがある。「開催地を本拠地(ホーム)とするチームはSBに出場できない」というもの。今シーズンのSB開催地はアリゾナ。カーディナルスの本拠地だ。ということはカーディナルスはカンファレンスチャンピオンになれないということ?毎年ジンクスは破られるのか?が注目でされる。SBは今年49回目だがこのジンクス、今だ破られていない。このまま行くと今年も当たりそうである。
SB繋がりで。前回のブログではレーグナーの7番を紹介したけれど、今週はスイトナー/シュターツカペレ・ベルリン(SB)の7番を。レーグナーと同じドイツ・シャルプラッテンの録音だが、録音は雲泥の差。レーグナー盤は放送局のスタジオだがこちらはベルリンのキリスト教会での録音。40Hz以下もしっかり入っています。上から下までしっとりとした弦の響きとくすんだ金管の音色は正に旧東ドイツの音。適度な残響も心地よい。ブルックナーはテンポを動かさず、ゆっくりした演奏が良いとする向きもあろうが、自分の好みは適度に動きのあるものが好きなので、スイトナーの演奏スタイルは自分にとってはドンピシャ、といえるだろうが、いささか踏み込みが甘い。歌い込みの浅い平板な演奏となってしまっているのが残念なところ。勿体ないことだ。
一字違いでSGの話。サイモン&ガーファンクル〝コンサート イン セントラルパーク"。81年9月のライブ録音。SG世代ではない自分のSGサウンド初体験のディスク。2人のクールで透明感のある歌声が寒いこの季節にマッチする。「明日にかける橋」「「僕とフリオと校庭で」「サウンド オブ サイレンス」「旧友などなど。懐かしくて思わず手に取ってしまった1枚。
我が家のオーディオは最近、こうしたポップスやロック系の音楽もうまく鳴るようになった。以前はトーンコントロールで低音を絞って聴いていたが今はその必要はなく喜ばしい限り。
今年も1年ありがとうございました。今年はこの記事を入れて85本を更新することができました。予定ではこれが今年最後の予定ですが、もしかしたらもう1本あるかもしれません。
それでは、よいクリスマス・年末でありますように。
2014年12月20日土曜日
バッサリ Rögner / RSOB AB7
寒い。寒い。
今年も余すところ10日ほど。
先週は同僚が風邪を引いて出勤停止となったため、なかなかに多忙であった。まあその分、週末の忘年会ではずいぶんとハッチャけさせて頂いた。楽しい忘年会であった。今週はこの大雪。通勤時間が読めず気を揉んだ。路面が凍結ということはなかったけれど、圧雪と吹雪による視界の悪さで通常30分のところ1時間30分以上かかった。遅れるわけにもいかないので早く家を出るのも一苦労だった。
今週はそんな中、どうにも右上の奥歯が痛い。年末年始に酷くなっても困るので歯科を受診した。虫歯かと思っていたがそうではなかった。噛み合わせが悪く、右側を強く噛み締めていたための痛みで、強くあたり過ぎる歯を少し削ってもらったら痛みはウソのように無くなり顎の動きもよくなった。先生によると、奥のオヤシラズも影響しているので抜きましょう、とのことで昨日歯を抜いてもらった。以前、ほかの歯科医院で抜歯したときは貧血でぶっ倒れたり、処置の途中で麻酔が切れてあまりの痛さに爪の成長が止まったり、3日間口が開けられず食事ができなかったりと歯科については散々だったので心配だったが、今回は全くのNP(ノー・プロブレム)だった。今回の歯医者さんは新規開拓だったが腕のよい先生でホントよかった。
さて、レーグナーのブルックナー7番です。このところ市内のTSUTAYAにはクラシックのコーナーにはCDがたくさんある。といってもベスト100とかナントカ1000のようなものばかりですが。でも店頭で新品のCDを買うなどという行為が減った自分にとってはやはり刺激が強いのか、つい手にとって買ってしまう。
このCD、さっそく聴いているのだが何だか据わりが悪い。演奏は悪くない、というか良いですハンソン。他の方のレヴューなどにはテンポが速いと書かれていることが多いですが、そんなに速いとは思わない。で、何が据わりが悪いのかと言うと、このCD、40Hz以下がバッサリ。EQのリアルタイムアナライザー(RTA;いわゆるグライコ)で見るとバッサリと切られてしまっているのだ。なんでこんなことをするのか理解できないが、楽器の音でいうとはグランカッサやコントラバスの低い音域の帯域ながら、ホールやスタジオの暗騒音もこの帯域。それが含まれないことになるのでオケやホールの大きさ、量感が出にくい。レーグナーのブルックナーはテンポが速く小型、コンパクトと言われることが多いが録音によるところもありそうである。
ではほかの録音が全部そうなのか?という疑問が湧くところ。
レーグナーは4番~9番を録音している。手元にあるのは4番、7番、9番の3枚。4番は徳間ジャパンの1000円盤。この7番はキングレコードの1000円盤、9番は国内盤LPである。これまで、国内盤CDは徳間、エイベックス、キングと3者によって発売されている。その内エイベックスではSACDで発売されるなど、新たなリマスタリングがなされてきたものと思う。海外盤でもシャルプラッテン、ベルリンクラシックス(エテルナ)と何度か発売されているが、違いはあるのかどうか。興味のあるところではあるが、お金も時間も余裕ないし、聴き比べはとてもできない。
とりあえず、徳間盤の4番を聴いてみると、40Hz以下もレベルは低めだが含まれている。とするとキングのマスタリングに由来するものなのか。それとも7番のマスターテープからしてバッサリ落としてしまったか。このキングの1000円盤(KICC3661)は前回のハイパー・リマスタリング・シリーズのマスターを使用していると思われる。原音再生主義、とうたっているので元々のマスターテープからなのだろうと思う。
今日、ずっと探していたアシュケナージのラフマニノフの交響曲第1番とミケランジェリ/ジュリーニの皇帝のLPを注文した。届くのが楽しみだ。これを励みにもう少し頑張ろうと思う。
今年も余すところ10日ほど。
先週は同僚が風邪を引いて出勤停止となったため、なかなかに多忙であった。まあその分、週末の忘年会ではずいぶんとハッチャけさせて頂いた。楽しい忘年会であった。今週はこの大雪。通勤時間が読めず気を揉んだ。路面が凍結ということはなかったけれど、圧雪と吹雪による視界の悪さで通常30分のところ1時間30分以上かかった。遅れるわけにもいかないので早く家を出るのも一苦労だった。
今週はそんな中、どうにも右上の奥歯が痛い。年末年始に酷くなっても困るので歯科を受診した。虫歯かと思っていたがそうではなかった。噛み合わせが悪く、右側を強く噛み締めていたための痛みで、強くあたり過ぎる歯を少し削ってもらったら痛みはウソのように無くなり顎の動きもよくなった。先生によると、奥のオヤシラズも影響しているので抜きましょう、とのことで昨日歯を抜いてもらった。以前、ほかの歯科医院で抜歯したときは貧血でぶっ倒れたり、処置の途中で麻酔が切れてあまりの痛さに爪の成長が止まったり、3日間口が開けられず食事ができなかったりと歯科については散々だったので心配だったが、今回は全くのNP(ノー・プロブレム)だった。今回の歯医者さんは新規開拓だったが腕のよい先生でホントよかった。
さて、レーグナーのブルックナー7番です。このところ市内のTSUTAYAにはクラシックのコーナーにはCDがたくさんある。といってもベスト100とかナントカ1000のようなものばかりですが。でも店頭で新品のCDを買うなどという行為が減った自分にとってはやはり刺激が強いのか、つい手にとって買ってしまう。
このCD、さっそく聴いているのだが何だか据わりが悪い。演奏は悪くない、というか良いですハンソン。他の方のレヴューなどにはテンポが速いと書かれていることが多いですが、そんなに速いとは思わない。で、何が据わりが悪いのかと言うと、このCD、40Hz以下がバッサリ。EQのリアルタイムアナライザー(RTA;いわゆるグライコ)で見るとバッサリと切られてしまっているのだ。なんでこんなことをするのか理解できないが、楽器の音でいうとはグランカッサやコントラバスの低い音域の帯域ながら、ホールやスタジオの暗騒音もこの帯域。それが含まれないことになるのでオケやホールの大きさ、量感が出にくい。レーグナーのブルックナーはテンポが速く小型、コンパクトと言われることが多いが録音によるところもありそうである。
ではほかの録音が全部そうなのか?という疑問が湧くところ。
レーグナーは4番~9番を録音している。手元にあるのは4番、7番、9番の3枚。4番は徳間ジャパンの1000円盤。この7番はキングレコードの1000円盤、9番は国内盤LPである。これまで、国内盤CDは徳間、エイベックス、キングと3者によって発売されている。その内エイベックスではSACDで発売されるなど、新たなリマスタリングがなされてきたものと思う。海外盤でもシャルプラッテン、ベルリンクラシックス(エテルナ)と何度か発売されているが、違いはあるのかどうか。興味のあるところではあるが、お金も時間も余裕ないし、聴き比べはとてもできない。
とりあえず、徳間盤の4番を聴いてみると、40Hz以下もレベルは低めだが含まれている。とするとキングのマスタリングに由来するものなのか。それとも7番のマスターテープからしてバッサリ落としてしまったか。このキングの1000円盤(KICC3661)は前回のハイパー・リマスタリング・シリーズのマスターを使用していると思われる。原音再生主義、とうたっているので元々のマスターテープからなのだろうと思う。
今日、ずっと探していたアシュケナージのラフマニノフの交響曲第1番とミケランジェリ/ジュリーニの皇帝のLPを注文した。届くのが楽しみだ。これを励みにもう少し頑張ろうと思う。
2014年12月7日日曜日
これは面白い! Fennel / EWE The Civil War
先日のベニー・グッドマンのLPと前後してフェネル/イーストマン・ウィンド・アンサンブルによるThe Civil War (南北戦争)というCDをオークションで入手した。このCD、録音の良さと資料的な意味で欲しいCDだった。何度か手に入れる機会があったがタイミングが合わずこれまで入手には至らなかった。
このCD、南北戦争期の南北両軍の行進曲やラッパ信号、当時の流行歌などに加えて、その当時使用された大砲や小銃といった火器の音が収められている。ともすると、ややキワモノ的、デモンストレーション的なディスクと思われがちだが、マーキュリー録音のなかでも屈指の好録音でマーキュリーというレーベルを体現したディスク、だと思った。録音は1960年と62年。61年には経営の不振によりフィリップスに買収されたのでその過渡期にあたる。
火器(大砲や小銃)の実射音(空砲)の収録はかなり凝っている。使用された火器は南北戦争時のもので、録音場所も戦場となったゲティスバーグやウェストポイント(陸軍士官学校)で行われている。その時代の大砲を使うあたりはさすが。しかし相当のコストが掛ったのではないか。この部分は60年の収録。フィリップスに買収された後では録音させてもらえなかったに違いない。このあたり、マーキュリーのしたたかさが窺える。買収もいきなりではなかったと思われ、どうせ買収されるなら、ここは一つ・・・、なんて感じだったんじゃないかと思う。また、ただ火器の音を収めるだけでなく、火器の説明と思われるナレーション入りである。英語が不得手なので詳しくはわからないけれども、ライナーノートには使用した楽器、当時の火器や楽曲の説明など仔細に書かかれており、単なる音楽CDとなっていない。
当時、驚異的に優秀な録音を誇ったマーキュリー。もちろんレコーディング技術に対する絶対的自信があるのだと思うが、使用楽器や火器、録音場所といったディテールの細かさやこだわりがのマーキュリーのディスクを単なる優秀録音ディスク、というだけにとどまらない、何というか、レコーディングという行為をもう一段、価値あるものにしているように思う。
もう一つ、マーキュリーのCDについて。このCDは90年のリリースで、当時のプロデューサーのウィルマ・コザート・ファインがCD化のプロデュース、監修をしている旨表記されている。国内盤でもアメリカプレスはこの表記があるが、その後の国内プレス盤にはこの表記がない。コザートの監修が無いせいなのかわからないが、国内プレス盤はアメリカプレス盤に比べ音質は少し落ちる、と考えている。それでも好録音であることは間違いないのだが、わずかに音がにじむ感じだ。アメリカ盤はエッジが立っていて音の鮮度がいい。
面白いと思ったのは、録音に使用された楽器だ。オリジナルかレプリカかは判然とはしないが、博物館にあったものが使われている。当時の軍楽隊で使用された金管楽器はラッパのベル(朝顔)が後方に向いていて、ちょうど銃を肩に担ぐような形になっている。レコーディング風景のスナップではステージ奥のひな壇の一番高いところに指揮者のフェネルがいて、金管楽器の奏者は客席方向に背を向ける格好だ。ステージ最前列にいる木管奏者はまるっきり指揮者に背を向けている。
※画像をクリックすると拡大します。
すっかり忘れていたが、今年はフレデリック・フェネルの生誕100年にあたる。メジャーな指揮者ではないし、記念盤もめぼしいものは出なかったと思う。フェネルがいなかったとしても吹奏楽というジャンルは確立されたろうと思うが、こう早くはならなかったと思う。フェネルとマーキュリーの功績は大きいと思う。
このCD、南北戦争期の南北両軍の行進曲やラッパ信号、当時の流行歌などに加えて、その当時使用された大砲や小銃といった火器の音が収められている。ともすると、ややキワモノ的、デモンストレーション的なディスクと思われがちだが、マーキュリー録音のなかでも屈指の好録音でマーキュリーというレーベルを体現したディスク、だと思った。録音は1960年と62年。61年には経営の不振によりフィリップスに買収されたのでその過渡期にあたる。
火器(大砲や小銃)の実射音(空砲)の収録はかなり凝っている。使用された火器は南北戦争時のもので、録音場所も戦場となったゲティスバーグやウェストポイント(陸軍士官学校)で行われている。その時代の大砲を使うあたりはさすが。しかし相当のコストが掛ったのではないか。この部分は60年の収録。フィリップスに買収された後では録音させてもらえなかったに違いない。このあたり、マーキュリーのしたたかさが窺える。買収もいきなりではなかったと思われ、どうせ買収されるなら、ここは一つ・・・、なんて感じだったんじゃないかと思う。また、ただ火器の音を収めるだけでなく、火器の説明と思われるナレーション入りである。英語が不得手なので詳しくはわからないけれども、ライナーノートには使用した楽器、当時の火器や楽曲の説明など仔細に書かかれており、単なる音楽CDとなっていない。
当時、驚異的に優秀な録音を誇ったマーキュリー。もちろんレコーディング技術に対する絶対的自信があるのだと思うが、使用楽器や火器、録音場所といったディテールの細かさやこだわりがのマーキュリーのディスクを単なる優秀録音ディスク、というだけにとどまらない、何というか、レコーディングという行為をもう一段、価値あるものにしているように思う。
もう一つ、マーキュリーのCDについて。このCDは90年のリリースで、当時のプロデューサーのウィルマ・コザート・ファインがCD化のプロデュース、監修をしている旨表記されている。国内盤でもアメリカプレスはこの表記があるが、その後の国内プレス盤にはこの表記がない。コザートの監修が無いせいなのかわからないが、国内プレス盤はアメリカプレス盤に比べ音質は少し落ちる、と考えている。それでも好録音であることは間違いないのだが、わずかに音がにじむ感じだ。アメリカ盤はエッジが立っていて音の鮮度がいい。
面白いと思ったのは、録音に使用された楽器だ。オリジナルかレプリカかは判然とはしないが、博物館にあったものが使われている。当時の軍楽隊で使用された金管楽器はラッパのベル(朝顔)が後方に向いていて、ちょうど銃を肩に担ぐような形になっている。レコーディング風景のスナップではステージ奥のひな壇の一番高いところに指揮者のフェネルがいて、金管楽器の奏者は客席方向に背を向ける格好だ。ステージ最前列にいる木管奏者はまるっきり指揮者に背を向けている。
※画像をクリックすると拡大します。
すっかり忘れていたが、今年はフレデリック・フェネルの生誕100年にあたる。メジャーな指揮者ではないし、記念盤もめぼしいものは出なかったと思う。フェネルがいなかったとしても吹奏楽というジャンルは確立されたろうと思うが、こう早くはならなかったと思う。フェネルとマーキュリーの功績は大きいと思う。
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| Mercury 432 591-2 |
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| レコーディングに使用された金管楽器とドラム。当時のものかレプリカかは不明 |
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| レコーディング風景 ステージ奥センターはフェネル。ラッパのベルをマイクに向けるため、金管奏者は後ろを向いている。 木管奏者は丸きり指揮者に背を向けている。どうやって指揮に合わせていたかはナゾ。 |
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| フェネル自身が奏法を実演している |
2014年12月6日土曜日
済みました A.Copland Clarinet Concerto
寒波来襲。とても寒い。金曜日、ついに雪が降った。
先週の高倉健につづいて今週、菅原文太が亡くなった。なんだか健さんが呼んだように思えて仕方ない。高倉健が亡くなった時、追悼番組として数々の映画も放映されたが、網走番外地シリーズが放映されなかったのは残念な限り。「自分、不器用ですから」観てみたいなあ。
「冬タイヤ装着 お済ですね」とは国道の電光掲示板の文言。去年は「お済ですか」だったのが今年は「お済ですね」と来た。念押しである。これにはヤラレタ。つい、「すみません、まだです・・・。」と答えてしまいそうになる。「~ですか」と来た時は「まだだよッ」と反発したくなるが、「~ですね」と来た日にゃなぜか済まない気持ちになるから不思議。で、例年になく早めにタイヤ交換をして、この雪に間に合った。交換はもちろんガソリンスタンドで。「自分、不器用ですから」タイヤ交換できないんです。
以前、kazuさんといとこのうな君があそびに来た時、うな君がコープランドのCDを持ってきた。久しぶりに聴いたコープランドはやっぱりモダンでクール。もっと以前に別の友人Yさんから自作自演集を借りて、これも良く聴いた。このCDはすでに廃盤で入手困難。自分はバーンスタインのものを中心に数枚を所有している。わけてもクラリネットコンチェルトは好きな曲だ。最近になって中古レコードでベニーグッドマンのものを購入した。タイトルは「ミーティング アット ザ サミット ベニーグッドマン プレイズ ジャズ・クラシックス ウィズ」となっておりA面はバーンスタインのプレリュード、フーガとリフ、コープランドのクラリネット協奏曲、B面にはM.グールドのクラリネットとバンドのためのデリベーションズ、ストラヴィンスキーのエボニーコンチェルトがカップリングされてそれぞれが作曲者の指揮による、という共演集となっている。なかなかに豪勢な組み合わせだ。編集盤かもしれないが詳細は不明。グッドマンのテクニックは現代のそれと比べるとちょっとなあ、と思うところも多いが、やや寄りかり気味のリズム処理といい、雰囲気というか空気感は抜群によかった。まさに大人(たいじん)の風格。録音はまあ、ぞれなりといったところ。60年代後半、CBSに勢いのあった時代が偲ばれる録音であることは間違いない。
今朝(土曜日)になっても雪は止まない。シーズン最初にこの大雪。海沿いの我が家周辺も結構な積雪。高速道路は通行止めで近くの国道も渋滞と、散々な土曜日である。
先週の高倉健につづいて今週、菅原文太が亡くなった。なんだか健さんが呼んだように思えて仕方ない。高倉健が亡くなった時、追悼番組として数々の映画も放映されたが、網走番外地シリーズが放映されなかったのは残念な限り。「自分、不器用ですから」観てみたいなあ。
「冬タイヤ装着 お済ですね」とは国道の電光掲示板の文言。去年は「お済ですか」だったのが今年は「お済ですね」と来た。念押しである。これにはヤラレタ。つい、「すみません、まだです・・・。」と答えてしまいそうになる。「~ですか」と来た時は「まだだよッ」と反発したくなるが、「~ですね」と来た日にゃなぜか済まない気持ちになるから不思議。で、例年になく早めにタイヤ交換をして、この雪に間に合った。交換はもちろんガソリンスタンドで。「自分、不器用ですから」タイヤ交換できないんです。
以前、kazuさんといとこのうな君があそびに来た時、うな君がコープランドのCDを持ってきた。久しぶりに聴いたコープランドはやっぱりモダンでクール。もっと以前に別の友人Yさんから自作自演集を借りて、これも良く聴いた。このCDはすでに廃盤で入手困難。自分はバーンスタインのものを中心に数枚を所有している。わけてもクラリネットコンチェルトは好きな曲だ。最近になって中古レコードでベニーグッドマンのものを購入した。タイトルは「ミーティング アット ザ サミット ベニーグッドマン プレイズ ジャズ・クラシックス ウィズ」となっておりA面はバーンスタインのプレリュード、フーガとリフ、コープランドのクラリネット協奏曲、B面にはM.グールドのクラリネットとバンドのためのデリベーションズ、ストラヴィンスキーのエボニーコンチェルトがカップリングされてそれぞれが作曲者の指揮による、という共演集となっている。なかなかに豪勢な組み合わせだ。編集盤かもしれないが詳細は不明。グッドマンのテクニックは現代のそれと比べるとちょっとなあ、と思うところも多いが、やや寄りかり気味のリズム処理といい、雰囲気というか空気感は抜群によかった。まさに大人(たいじん)の風格。録音はまあ、ぞれなりといったところ。60年代後半、CBSに勢いのあった時代が偲ばれる録音であることは間違いない。
今朝(土曜日)になっても雪は止まない。シーズン最初にこの大雪。海沿いの我が家周辺も結構な積雪。高速道路は通行止めで近くの国道も渋滞と、散々な土曜日である。
| MS 6805 |
2014年11月29日土曜日
がっちりとクッキリでニヤリ
早いもので、来週は12月。スーパーマーケットではもう鏡餅や注連飾りが売られている。我が家には今年の鏡餅がまだ残っているというのに。
朝の通勤時、晴れていれば白く雪化粧をした妙高山がクッキリと見える。天気予報では今週、降雪の予報である。降るのと積もるのはまた違う話と自分に言い聞かせ、冬タイヤの交換は先延ばししたいところだ。
さて、久しぶりにオーディオの話をいくつか。
ちょっと前、大型のホームセンターの別館が画材や木工・手芸の素材を扱うようになったので行ってみた。オーディオ的には木材や皮革素材が気になるところ。
パワーアンプのMC2255はタオックのボードに載せて床に直置きしているが、このタオックボードを床から少しだけ浮かせてみたいと前から思っていた。そこで1.5㎝角の黒檀のブロック12個入りを買ってみた。価格も250円ほど。
という訳でケーブルを外し、アンプを少しずつ後ろに動かしながらボードを手前に引き出していく。振動を与えないように慎重に、慎重に少しずつ、と思っていると、アクシデント。フロント下に入れていた指が挟まって抜けない。アンプとボードの間に左手の指4本ががっちりと食い込む様は正に悪夢。その後、何とか指は抜けて一安心。
ボードを浮かせた効果は一応あったようだ。タオックのボードと床に何かを挟んで浮かせた状態で使用している例はこれまでネットでもみないのだが、盛大に鳴る我が家の床であるので機器への振動はできるだけ避けたいところ。ベタ置きより浮かせたほうが良いのはプりアンプでも実証済みで、パワーアンプもと考えていたが、アンプの重さを考えると躊躇していた。実際やってみると音は少しシャープに、というか輪郭がくっきりとしたようで思わずニヤリ。指を挟んでまでやった甲斐があったというもの。
もう一つ、SPとSPスタンドの天板の間にもキューブを挟んでみようかと検討中である。Signature805は専用スタンドの載せているが、天板にべったりと載せボルトで固定、という体裁。これを少し浮かせてみようという訳。この辺りは年末年始にトライする予定。
EQを少しいじりつつ、リスニングポイントも少し後ろへ。この状態でかれこれ10日ほどになる。いまのところ及第点。もう少しふんわりとした響きが出てくればサイコーなんだけど。EQはいろいろと聴きながら、ピーキーな感じのする周波数を抑えつつ、低音域のうち63~200Hz辺りを絞ってみた。併せて中音域~高音域を整える、といった感じ。この部分はもう勘、というか(聴)感に頼った勝負である。全体としてEQカーヴは以前よりもフラットな方向になっているから不思議。
朝の通勤時、晴れていれば白く雪化粧をした妙高山がクッキリと見える。天気予報では今週、降雪の予報である。降るのと積もるのはまた違う話と自分に言い聞かせ、冬タイヤの交換は先延ばししたいところだ。
さて、久しぶりにオーディオの話をいくつか。
ちょっと前、大型のホームセンターの別館が画材や木工・手芸の素材を扱うようになったので行ってみた。オーディオ的には木材や皮革素材が気になるところ。
パワーアンプのMC2255はタオックのボードに載せて床に直置きしているが、このタオックボードを床から少しだけ浮かせてみたいと前から思っていた。そこで1.5㎝角の黒檀のブロック12個入りを買ってみた。価格も250円ほど。
という訳でケーブルを外し、アンプを少しずつ後ろに動かしながらボードを手前に引き出していく。振動を与えないように慎重に、慎重に少しずつ、と思っていると、アクシデント。フロント下に入れていた指が挟まって抜けない。アンプとボードの間に左手の指4本ががっちりと食い込む様は正に悪夢。その後、何とか指は抜けて一安心。
ボードを浮かせた効果は一応あったようだ。タオックのボードと床に何かを挟んで浮かせた状態で使用している例はこれまでネットでもみないのだが、盛大に鳴る我が家の床であるので機器への振動はできるだけ避けたいところ。ベタ置きより浮かせたほうが良いのはプりアンプでも実証済みで、パワーアンプもと考えていたが、アンプの重さを考えると躊躇していた。実際やってみると音は少しシャープに、というか輪郭がくっきりとしたようで思わずニヤリ。指を挟んでまでやった甲斐があったというもの。
もう一つ、SPとSPスタンドの天板の間にもキューブを挟んでみようかと検討中である。Signature805は専用スタンドの載せているが、天板にべったりと載せボルトで固定、という体裁。これを少し浮かせてみようという訳。この辺りは年末年始にトライする予定。
EQを少しいじりつつ、リスニングポイントも少し後ろへ。この状態でかれこれ10日ほどになる。いまのところ及第点。もう少しふんわりとした響きが出てくればサイコーなんだけど。EQはいろいろと聴きながら、ピーキーな感じのする周波数を抑えつつ、低音域のうち63~200Hz辺りを絞ってみた。併せて中音域~高音域を整える、といった感じ。この部分はもう勘、というか(聴)感に頼った勝負である。全体としてEQカーヴは以前よりもフラットな方向になっているから不思議。
2014年11月22日土曜日
L.v.Matačić/NHK SO. AB8
娘が先日、11歳になった。もうすっかり思春期、反抗期である。口癖は「ヤダ」「ウルサイ」などなど。体重は「言わないで!」ということで秘密にするが、身長は自分(178センチ)の肩を超えるほどデカい。将来は3メートルか?でも、かなりの世間知らずでマイペース。心配である。今日、部屋をのぞいたら昨日録画しておいた「千と千尋の・・・」を観て泣いていた。
さて、一時のマーラーフィーバーも去って、最近はブルックナーばかり聴いている。というのもEQを少しいじって各帯域のバランスを見直してみたところ、ずいぶんと繋がりが良くなった。それに気を良くして、これまであまり良い音で鳴ってくれなかったヨッフム/ドレスデンやマタチッチのCDをかけてみると、中々に上手く鳴るようになった。特にマタチッチは好感触。DENONマタチッチ・レガシーの中のN響ライブの1枚、ブルックナーの8番は好きなCDで、これを上手く鳴らしてみたいというのが我がオーディオのテーマの一つ。リアルライブの放送音源ということもあって録音は冴えない。ちょっと前にXRCDでも出て、こちらはビックリするほどバランスをいじってあって、おかげでかなり聴きやすくなったけれどもすっかり角が取れたと言おうか、お化粧の効いたものになってちょっと見、別人のようでもあった。DENON盤は聴きなれたNHKFMのN響演奏会の生中継をそのままCDにしたような音でオンマイク気味。XRCD盤は録音されているホールエコーをもう少し生かした音作りになっている。本来、XRCDはオリジナルのマスターテープの音をCD規格の範疇で忠実に再現しようというものだと理解しているが、このマタチッチの8番を初めて聴いた時は、確かに音質は向上したけれども違和感を感じたものだ。それにXRCD盤はDENON盤にはない電気的なノイズが3楽章にあったりして、今でも手元に残したDENON盤を愛聴している。
この8番はマタチッチ唯一の録音かと思う。84年当時、マタチッチはすでに身体が不自由であった。立って指揮していた(?)が、バトンも持たず、ほとんど右手を手刀のように動かすだけの指揮だった。見ていてもよくオケがついて行くものだと不思議だった。N響の演奏は正直、残念なレベルだがリアルライブということを考えればこんなものかとも思う。何がスゴイって、マタチッチに食らいつくN響がスゴイ。最終的にはマタチッチがオケも客席もすべてを包み込み、呑み込んで、「マタチッチのブルックナー」を打ち立てて果てる。
第1楽章は両者ぎこちなく硬さがあるが、2楽章あたりから段々と熱を帯びはじめてきて3楽章でオケはもうすっかりマタチッチに呑み込まれてしまっている。4楽章の推進力と圧力は凄まじく全てを呑み込む。オケも余力なく必死の演奏で、会場全体もこの出来事にすっかり痺れてしまっているようだ。そう、なんというか圧力がスゴイんだ、この演奏。なんだかGがスゴイ、この身体が押される感じは飛行機の離陸かジェットコースターのようだ。
ヴァントやチェリ、朝比奈などもっと良い演奏はあるんだが、ここまで気持ちが揺さぶられ興奮する演奏となると自分はマタチッチのコレなんだなあ。これがブルックナーの初体験かもしれない、今気づいたけど。
2014年11月15日土曜日
O.Klemperer JB Ein Deutsches Requiem
もの凄い風である。霰も降った。新潟には「雪おろし」という言葉がある。例年の12月中下旬に吹雪きとなりカミナリ様が盛大に落ちる夜がある。雪を天から下ろすということ。この夜を境に雪模様の天気が増え、冬本番、雪の季節となるわけだ。我が家のすぐ近くには電波塔が立っていて、カミナリ様はそこにお落ちになる。その音と振動は凄まじいの一言。なにせ上空30mほどのところに落ちるわけで一瞬目が眩み、間髪入れずにメキメキッ(バリバリッ)、ドッシーンと来る。決してゴロゴロではない。繰り返すがメキメキッ、である。身構える暇もない。以前、あまりにビックリして首を竦めた途端に頸をグキッと痛めてしまった。今回の大荒れの天気、雪おろしにはちょっと早いが、しかし冬はすぐそこまで来ている。
こんな寒い日は人の声で温まりましょう。あまり派手派手しくなく辛気臭くもなく、ということで、ブラームスのドイツ・レクィエムを。
自分はクレンペラー盤がお気に入りです。独唱はシュワルツコプとフィッシャー=ディースカウ。学生の頃に買ったCDなのでかれこれ25年になろうかという愛聴盤。この後カラヤン盤なんかも聴いたけれど、やっぱりクレンペラーなんだなあ。従兄弟のうな君は確かジュリーニ盤がイチオシだった。今はアバド/BPO盤かな?61年、キングズウェイ・ホールでの録音。さすがに合唱団の声の動きを克明に追うことはできないけれどもとても丁寧でどっしりとした安定感は抜群である。シュワルツコプの声も気品があって凛としたところが曲にマッチしている。キングズウェイ・ホールにおけるEMI録音のやや寒色系で翳りのある響きがまた良い。オルガンが入っているせいかいつもよりわずかに温かみやぬくもりを感じさせる。
クレンペラーはブラームスの交響曲を56~57年に録音しているが、CDで聴く限り、ステレオ録音最初期であるせいか、あまり録音がよろしくない。レンジが狭いのは仕方ないとしてもバランスが悪く、音がとても硬い。演奏は比較的速いテンポで進んでいく演奏だった。確か当時は同じセッションでモノラル録音も行われたはずで、そちらは聴いていないので何とも言えないが、よさそうなんではないかと踏んでいる。レコーディングスタッフやマイクセッティング、ミキシングも異なり、ステレオ録音をそのままモノラルに変換しているわけではないので音の傾向も違うはず。中古LPもステレオ盤は高額だがモノラル盤は比較的安い。今度探してみよう。
先日の長野行ではこんなCDも買った。ドイツレクイエムの四手連弾版。こちらは以前にうな君に教えてもらったもの。これも買いそびれていたもので半額ほどでした。こちらは本を読みながら聞き流すのにちょうど良い。
NFLはいよいよ後半戦に突入。各チームとも故障者続出で混戦模様。アメフトは寒くなってからが面白いスポーツ。我がシアトル・シーホークスは主力選手のトレードや対戦相手のマークが厳しく、現在は6勝3敗で地区2位とやや苦戦しているがここ3試合3連勝中で本来の調子を取り戻しつつある。レギュラーシーズンも残り7試合。がんばれシーホークス!応援してるぜ!!
こんな寒い日は人の声で温まりましょう。あまり派手派手しくなく辛気臭くもなく、ということで、ブラームスのドイツ・レクィエムを。
自分はクレンペラー盤がお気に入りです。独唱はシュワルツコプとフィッシャー=ディースカウ。学生の頃に買ったCDなのでかれこれ25年になろうかという愛聴盤。この後カラヤン盤なんかも聴いたけれど、やっぱりクレンペラーなんだなあ。従兄弟のうな君は確かジュリーニ盤がイチオシだった。今はアバド/BPO盤かな?61年、キングズウェイ・ホールでの録音。さすがに合唱団の声の動きを克明に追うことはできないけれどもとても丁寧でどっしりとした安定感は抜群である。シュワルツコプの声も気品があって凛としたところが曲にマッチしている。キングズウェイ・ホールにおけるEMI録音のやや寒色系で翳りのある響きがまた良い。オルガンが入っているせいかいつもよりわずかに温かみやぬくもりを感じさせる。
クレンペラーはブラームスの交響曲を56~57年に録音しているが、CDで聴く限り、ステレオ録音最初期であるせいか、あまり録音がよろしくない。レンジが狭いのは仕方ないとしてもバランスが悪く、音がとても硬い。演奏は比較的速いテンポで進んでいく演奏だった。確か当時は同じセッションでモノラル録音も行われたはずで、そちらは聴いていないので何とも言えないが、よさそうなんではないかと踏んでいる。レコーディングスタッフやマイクセッティング、ミキシングも異なり、ステレオ録音をそのままモノラルに変換しているわけではないので音の傾向も違うはず。中古LPもステレオ盤は高額だがモノラル盤は比較的安い。今度探してみよう。
先日の長野行ではこんなCDも買った。ドイツレクイエムの四手連弾版。こちらは以前にうな君に教えてもらったもの。これも買いそびれていたもので半額ほどでした。こちらは本を読みながら聞き流すのにちょうど良い。
NFLはいよいよ後半戦に突入。各チームとも故障者続出で混戦模様。アメフトは寒くなってからが面白いスポーツ。我がシアトル・シーホークスは主力選手のトレードや対戦相手のマークが厳しく、現在は6勝3敗で地区2位とやや苦戦しているがここ3試合3連勝中で本来の調子を取り戻しつつある。レギュラーシーズンも残り7試合。がんばれシーホークス!応援してるぜ!!
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| 東芝EMI CC33-3759 |
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| NAXOS 8.554115 |
2014年11月9日日曜日
マーラー 落穂拾い Bernstein & Tennstedt
この前の連休は妻のお母さんを連れて、長野県の野沢温泉に一泊。硫黄泉のなかなかに良い湯でございました。お土産はもちろん野沢菜漬けで決まりでしょう。翌日は善光寺へ、といっても妻と娘、お母さんの3人が。自分は別行動で中古レコード屋アンサンブルさんへ。このお店、近々閉店してしまうとのことで、割引もあるようなので行ってきた。
これまで買いそびれていたマーラーのCDを中心に10点ほど購入。バーンスタイン/NYPの7番と3番(DG)、テンシュテット/LPOの8番(EMI)、インバルの3番(DENON)、アバド/CSOの1番(DG)、ブーレーズ/CSOの1番(DG)、シノーポリの大地の歌(DG)それにクーベリック/BRSOの3番(DG)、こちらはLPで。そのほかに数点。
これでバーンスタインのDG全集はすべて揃った。インバルは1番を、ブーレーズもあとは8、9、10番を残すのみ。そういえば最近、ACOとの9番の輸入盤LPがネットショップに売りに出ていたが50000円の値がついていた。国内盤はそれほどでもないが、それでも高い。CDに移行しつつある時期のLPは流通量も少ない、よってあまり出回らないのだろう。さすがに手が出ないのであきらめている。マーラー・ブームはちょうどCDが出始めた頃であった。インバルやシノーポリあたりは途中までLPでも出ていたと記憶しているが、現在はなかなか流通していないようだ。シノーポリは国内盤で2番と5番を見つけて持っている。マーラーのような大編成の曲でもLPの音は音楽を聴くぶんには申し分ないし、やはりCDにはない艶というか色気があるように思う。特にインバルのワンポイント録音はぜひLPで聴いてみたいと思っているが今だにお目に掛かっていない。
大量に買いこんでしまったディスク。ゆったりと聴きたいところだが、このところ天気が悪く、しかもかなり寒い。立冬も過ぎ暦のうえではもう冬。扇風機も片付けてファンヒーターの出番となった。
さて、バーンスタインの7番はさすがの一言。所要時間82分20秒の堂々たる余裕のドライブを見せる。とても落ち着いた印象だ。CBSの旧盤と基本的には同じことをやっているのだが、こちらの方が断然、呼吸が深い。特に第2楽章と第4楽章においては一段と呼吸が深く、沈み込みが大きい。その落差によって奇数楽章の躁的な感じが一層強められ、結果、表現の幅が出て懐の深い演奏となった。NYPはバーンスタインにビッタリと付いて行っているが、共感度は低めで意外と冷静。それがまた演奏にも余裕のようなものを与えていて上手くいっている。例によってライブ録音だが録音も良好だ。
3番は今のところは残念ながら惜しい、惜しいなあという印象。NYPの特質が裏目に出たか。まだ簡単に通して聴いただけだが全体に雑な印象を受けた。ただ、第6楽章の、特に終盤はとても感動的であるけれど。以前聴いた旧盤の頃は、もう本当にバーンスタインのオケ、といった感じのNYPであったがこの頃にはもうその面影はなくなってしまったようだ。バーンスタインの勢いで聴かせる演奏、と言えそうだがこちらの期待も大きすぎた?
テンシュテットの8番、これもまた見事なドライブを見せている。音楽評論家、許光俊によってテンシュテットは猟奇的な指揮者に祭り上げられ、ライブ盤ばかりが持ち上げられてしまった感がある。8番にはLPOレーベルからでているライブ盤もあるが、一度ちゃんとしたセッション録音も聴いておかないといけないと思って今回買った次第。テンシュテットの指揮もさることながら合唱の質が高い。これだけで聴いた甲斐があったというもの。隅々まで目の行き届いた演奏でテンシュテットの集中力が凄い。録音もEMIの録音にしては聴きやすい、というよりEMIのテンシュテットのマーラー録音の中では一番良いと思う。
テンシュテットのマーラーは彼の代表作ではあるけれど、正直に言うと、なぜ良いのか今一つ自分のなかでしっくりとこない。「なにが」ではなく「なぜ」良いのか、がである。都会的・現代的な病理を伴う演奏かと思う。かといってシノーポリやインバルほどには分析的ではない。このしっくりと来ないところが良いのだろうか。
このCD、初出盤(CC33-3585.86)ながら、録音データが記載されていない。ネットで調べると1986年4月20-24日、ロンドン、ウォルサムストウでの録音とのこと。この録音は85年に癌を発病、放射線治療による活動休止の後、復帰してすぐの録音。その年の11月には癌が再発、演奏活動の中断を余儀なくされた。その後小康を得て、活動再開している。ちなみにライブ盤は91年ロイヤルフェスティバルホールでのもの。その後何年まで指揮活動を続けていたのかはわからないが98年1月に没している。
Bloggerに障害があり、しばらく閲覧できなかったが、無事閲覧可能となった。ご迷惑をおかけしました。
これまで買いそびれていたマーラーのCDを中心に10点ほど購入。バーンスタイン/NYPの7番と3番(DG)、テンシュテット/LPOの8番(EMI)、インバルの3番(DENON)、アバド/CSOの1番(DG)、ブーレーズ/CSOの1番(DG)、シノーポリの大地の歌(DG)それにクーベリック/BRSOの3番(DG)、こちらはLPで。そのほかに数点。
これでバーンスタインのDG全集はすべて揃った。インバルは1番を、ブーレーズもあとは8、9、10番を残すのみ。そういえば最近、ACOとの9番の輸入盤LPがネットショップに売りに出ていたが50000円の値がついていた。国内盤はそれほどでもないが、それでも高い。CDに移行しつつある時期のLPは流通量も少ない、よってあまり出回らないのだろう。さすがに手が出ないのであきらめている。マーラー・ブームはちょうどCDが出始めた頃であった。インバルやシノーポリあたりは途中までLPでも出ていたと記憶しているが、現在はなかなか流通していないようだ。シノーポリは国内盤で2番と5番を見つけて持っている。マーラーのような大編成の曲でもLPの音は音楽を聴くぶんには申し分ないし、やはりCDにはない艶というか色気があるように思う。特にインバルのワンポイント録音はぜひLPで聴いてみたいと思っているが今だにお目に掛かっていない。
大量に買いこんでしまったディスク。ゆったりと聴きたいところだが、このところ天気が悪く、しかもかなり寒い。立冬も過ぎ暦のうえではもう冬。扇風機も片付けてファンヒーターの出番となった。
さて、バーンスタインの7番はさすがの一言。所要時間82分20秒の堂々たる余裕のドライブを見せる。とても落ち着いた印象だ。CBSの旧盤と基本的には同じことをやっているのだが、こちらの方が断然、呼吸が深い。特に第2楽章と第4楽章においては一段と呼吸が深く、沈み込みが大きい。その落差によって奇数楽章の躁的な感じが一層強められ、結果、表現の幅が出て懐の深い演奏となった。NYPはバーンスタインにビッタリと付いて行っているが、共感度は低めで意外と冷静。それがまた演奏にも余裕のようなものを与えていて上手くいっている。例によってライブ録音だが録音も良好だ。
3番は今のところは残念ながら惜しい、惜しいなあという印象。NYPの特質が裏目に出たか。まだ簡単に通して聴いただけだが全体に雑な印象を受けた。ただ、第6楽章の、特に終盤はとても感動的であるけれど。以前聴いた旧盤の頃は、もう本当にバーンスタインのオケ、といった感じのNYPであったがこの頃にはもうその面影はなくなってしまったようだ。バーンスタインの勢いで聴かせる演奏、と言えそうだがこちらの期待も大きすぎた?
テンシュテットの8番、これもまた見事なドライブを見せている。音楽評論家、許光俊によってテンシュテットは猟奇的な指揮者に祭り上げられ、ライブ盤ばかりが持ち上げられてしまった感がある。8番にはLPOレーベルからでているライブ盤もあるが、一度ちゃんとしたセッション録音も聴いておかないといけないと思って今回買った次第。テンシュテットの指揮もさることながら合唱の質が高い。これだけで聴いた甲斐があったというもの。隅々まで目の行き届いた演奏でテンシュテットの集中力が凄い。録音もEMIの録音にしては聴きやすい、というよりEMIのテンシュテットのマーラー録音の中では一番良いと思う。
テンシュテットのマーラーは彼の代表作ではあるけれど、正直に言うと、なぜ良いのか今一つ自分のなかでしっくりとこない。「なにが」ではなく「なぜ」良いのか、がである。都会的・現代的な病理を伴う演奏かと思う。かといってシノーポリやインバルほどには分析的ではない。このしっくりと来ないところが良いのだろうか。
このCD、初出盤(CC33-3585.86)ながら、録音データが記載されていない。ネットで調べると1986年4月20-24日、ロンドン、ウォルサムストウでの録音とのこと。この録音は85年に癌を発病、放射線治療による活動休止の後、復帰してすぐの録音。その年の11月には癌が再発、演奏活動の中断を余儀なくされた。その後小康を得て、活動再開している。ちなみにライブ盤は91年ロイヤルフェスティバルホールでのもの。その後何年まで指揮活動を続けていたのかはわからないが98年1月に没している。
Bloggerに障害があり、しばらく閲覧できなかったが、無事閲覧可能となった。ご迷惑をおかけしました。
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| (DG 419 211-2) |
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| (DG F00G 20347/8) |
![]() |
| (東芝EMI CC33-3585・86) |
2014年10月28日火曜日
マーラーメダルって? kubelik と Chicago
おぉ、寒い。まるで冬の風だ。とはいえ、ストーブを出すのも癪だし、面倒だし・・・。てかまだ扇風機が出しっぱなしだし。手の指先がかじかんで、タイプしにくいよ。
さて、引き続きクーベリックのマーラーを聴いてます。クーベリックのマーラーを初めて聴いたのは8番でした。コレが良かったんだな。それで全集を買った。8番は全集録音の最後、71年の録音である。録音場所はミュンヘンのドイツ博物館大会議場(コングレスザール)。我が家のシステムで聴く限りは、録音はこの巨大な編成を余すところなく捉えてはいない。トゥッティではさすがに混濁気味のところも見受けられ、少々聴き苦しいのではあるが、折々、美しいオケ・合唱の響きが聴ける、CD1枚に収まってしまう快速系。第1部が21m53s、第2部が52m03sの計74m56s。しかし最近は1枚で収まってしまう演奏も多くなった。高速ながらも前のめりではないが、推進力に溢れた演奏で、やはり「熱」を持っている。
さて、渡辺護はこの全集のライナーノートに、
マーラーのディスクのライナーを読むとよく出てくるこのマーラーメダル。どういうものかと思い、国際マーラー協会のHPをみてみた。
このマーラーメダル、マーラーの作品の紹介や理解、協会の活動に貢献した人、団体に贈られるもので58年に設立されたものらしい。これまでの受賞者は以下の通り。
一覧をみると、クーベリックは指揮者としてはシューリヒト、べイヌム、フリプセについで4人目。バーンスタインより7年も早いことに驚かされる。意外なところでは74年のクリップス!現在の認識では全くマーラーを振りそうもないように思われるが、いったいどんな功績があったのだろうか。謎であるが、70年~73年の間、ウィーンSO.の芸術顧問を務めていたようなので、そこで何かあったのではないかと思う。クリップスのマーラー、聴いてみたいものである。そのウィーン響も69年にメダルを授与されている。67年のウィーン芸術週間のマーラー特集でウィーン響とオーストリア放響が中心(分担した割合は不明だが放響よりも多かったのではないか?)となったことがメダル授与の理由ではないかと思う。また逆に、いわゆるマーラー指揮者であるショルティやクレンペラーには授与されていない。団体ではオランダのオケが多く、メンゲルベルク以来のマーラー演奏の伝統を感じる。
渡辺はライナーのなかで「多くのマーラー作品をこの都会(シカゴ)では初めて・・・」と書いており、クーベリックがマーラー作品のシカゴ初演を多く手掛けたことを示唆している。興味が沸いたので、ネットで探してみたらありましたよ。演奏会記録。結論からいうと、渡辺の記事は誤り。確認できたところでは50年12月に5番、51年4月に大地の歌、52年1月に1番を指揮したのみであった。渡辺がいうように数多く演奏しているという印象は持てなかった。この他には69年1月に客演して9番を振っている。
クーベリック退任後、ライナー、マルティノンの時代を経てショルティが音楽監督となったことはご存じのとおり。
その後のシカゴ響のマーラー演奏はクーベリックによるオーケストラの地ならしができていたからこそだった?なんて想像をしてみたが残念ながらハズレだったようだ。
そうすると、60年のクーベリックのメダル授与の理由とは何なのだろう。謎である。
さて、引き続きクーベリックのマーラーを聴いてます。クーベリックのマーラーを初めて聴いたのは8番でした。コレが良かったんだな。それで全集を買った。8番は全集録音の最後、71年の録音である。録音場所はミュンヘンのドイツ博物館大会議場(コングレスザール)。我が家のシステムで聴く限りは、録音はこの巨大な編成を余すところなく捉えてはいない。トゥッティではさすがに混濁気味のところも見受けられ、少々聴き苦しいのではあるが、折々、美しいオケ・合唱の響きが聴ける、CD1枚に収まってしまう快速系。第1部が21m53s、第2部が52m03sの計74m56s。しかし最近は1枚で収まってしまう演奏も多くなった。高速ながらも前のめりではないが、推進力に溢れた演奏で、やはり「熱」を持っている。
さて、渡辺護はこの全集のライナーノートに、
クーベリックは1950年から1954年まで、アメリカのシカゴ交響楽団の指揮者をつとめたが、多くのマーラー作品をこの都会では初めて演奏し、彼はマーラーメダルをさずけられたのである。と書いている。
マーラーのディスクのライナーを読むとよく出てくるこのマーラーメダル。どういうものかと思い、国際マーラー協会のHPをみてみた。
このマーラーメダル、マーラーの作品の紹介や理解、協会の活動に貢献した人、団体に贈られるもので58年に設立されたものらしい。これまでの受賞者は以下の通り。
引用: 国際マーラー協会HPより http://www.gustav-mahler.org/Previous recipients of the Mahler-Medal:
- 1958 Carl Schuricht
- 1958 Eduard van Beinum
- 1958 Concertgebouworkest Amsterdam
- 1958 Rotterdam Philharmonisch Orkest
- 1958 Eduard Flipse
- 1958 Herm. J. Nieman
- 1960 Rafael Kubelik
- 1960 Dimitri Mitropoulos
- 1966 Utrecht Orkest
- 1966 Dresdner Philharmonie
- 1967 Leonard Bernstein
- 1969 Wiener Symphoniker
- 1971 Bernard Haitink
- 1974 Kyrill Kondraschin
- 1974 Joseph Krips
- 1974 Hans Swarowsky
- 1979 Residentie-Orkest Den Haag
- 1980 Wiener Philharmoniker
- 1980 Alice Strauss - posthum Franz Strauss
- 1980 Christa Ludwig
- 1980 Dietrich Fischer-Dieskau
- 1980 Carlo Maria Giulini
- 1981 Städtisches Symphonieorchester der Stadt Münster
- 1981 Alfred Walter
- 1982 Vaclav Neumann
- 1982 Eleonore and Bruno Vondenhoff
- 1984 Federico Sopeña Ibáñez
- 1985 Claudio Abbado
- 1985 George Alexander Albrecht
- 1985 Niedersächsisches Staatsorchester Hannover
- 1987 Donald Mitchell
- 1996 Marjana Lipovšek
- 1996 Rafael Frühbeck de Burgos
- 1997 Edward R. Reilly
- 1999 Thomas Hampson
- 2005 Henry-Louis de La Grange
- 2005 New York Philharmonic Orchestra
- 2005 MahlerFest Colorado
- 2005 Gustav Mahler Committee Toblach
- 2007 Vladimir Fedoseyev
- 2007 Knud Martner
- 2007 Peter Weiser
- 2012 Jiří Rychetský
一覧をみると、クーベリックは指揮者としてはシューリヒト、べイヌム、フリプセについで4人目。バーンスタインより7年も早いことに驚かされる。意外なところでは74年のクリップス!現在の認識では全くマーラーを振りそうもないように思われるが、いったいどんな功績があったのだろうか。謎であるが、70年~73年の間、ウィーンSO.の芸術顧問を務めていたようなので、そこで何かあったのではないかと思う。クリップスのマーラー、聴いてみたいものである。そのウィーン響も69年にメダルを授与されている。67年のウィーン芸術週間のマーラー特集でウィーン響とオーストリア放響が中心(分担した割合は不明だが放響よりも多かったのではないか?)となったことがメダル授与の理由ではないかと思う。また逆に、いわゆるマーラー指揮者であるショルティやクレンペラーには授与されていない。団体ではオランダのオケが多く、メンゲルベルク以来のマーラー演奏の伝統を感じる。
渡辺はライナーのなかで「多くのマーラー作品をこの都会(シカゴ)では初めて・・・」と書いており、クーベリックがマーラー作品のシカゴ初演を多く手掛けたことを示唆している。興味が沸いたので、ネットで探してみたらありましたよ。演奏会記録。結論からいうと、渡辺の記事は誤り。確認できたところでは50年12月に5番、51年4月に大地の歌、52年1月に1番を指揮したのみであった。渡辺がいうように数多く演奏しているという印象は持てなかった。この他には69年1月に客演して9番を振っている。
クーベリック退任後、ライナー、マルティノンの時代を経てショルティが音楽監督となったことはご存じのとおり。
その後のシカゴ響のマーラー演奏はクーベリックによるオーケストラの地ならしができていたからこそだった?なんて想像をしてみたが残念ながらハズレだったようだ。
そうすると、60年のクーベリックのメダル授与の理由とは何なのだろう。謎である。
2014年10月24日金曜日
助けてー‼ Kubelik GM Sym.5&6
雨があがって、秋晴れである。今回は音楽の話が中心です。
さて、このところ、クーベリックのマーラー三昧。一時、アウディーテからライブ録音が多数発売されたこともあって、クーベリックのマーラーといえばそちらがメジャーになってしまった感がある。ライブ盤が出た際、「クーベリックはライブの人、スタジオでは大人しかった」といったような評論が出ていたものだ。そんな単純な話ではなかろうに。アウディーテのライブも良いのだけれど、グラモフォンの全集(F00 29068/77)もなかなかに聴きごたえがある。今回はそのお話。
クーベリックといえば晩年はCBSに移ってモーツァルトやブルックナーも録音したが、レコーディングキャリアのスタートはEMIだったが、その後のほとんどをグラモフォンで過ごしたところはジュリーニと同じ。ドヴォルザークやスメタナ、シューマンなど今も名盤とされるものも多い。マーラーの全集もその中の一つ。なかでも特に5番と6番が好きだ。
67年から71年にかけての4年間で集中的に録音され、CBSのバーンスタイン盤に次ぐ、いやアブラヴァネルに次いで3番目か?と思う。この全集の特徴を一語でいえば、「熱」「焦」だろうか。「熱」の読み方は「ねつ」でもいいし、「あつっ」でもよい。躁うつ気質であったマーラーの「躁」の部分がよく表されているように思う。なにか熱に浮かされたような落ち着きのなさをこの全集を聴いていると感じる。何かに追っかけられているようであったり、見えない何かに怯えているような、不安や不穏といった感情が掻き立てられてしょうがない。これほどまでに不快を感じる演奏はない。しかしこの不快がこの演奏の醍醐味。不安や不穏は気持ちの高揚をもたらす。聴いているあいだ、気持ちが高ぶりっぱなしで一時も気持ちが落ち着かない。満足感ある不快なのだが、聴き終わるとこれが結構、ぐったりときてしまう。
5番は元来、マーラーの交響曲のなかでも7番と並ぶ躁的側面を持ち合わせている曲。作曲に取り掛かった1901年、ウィーンPOの監督を辞任、その直後に5番の作曲に取り掛かり、アルマと出会い婚約、とまるでジェットコースターのように感情も上がり下がりしたはずだ。はじめの谷が深いほど次に登る山は高くなる。アルマとの婚約はきっと多幸感MAXであったろう。冒頭のトランペットの3連符で始まる葬送行進曲から輝かしいフィナーレまで、そのまんまである。嬉しかったんだろうな。そんな曲をテンポよく、キビキビと前のめりに演奏されるとしかし何か尻の座り、安定を欠いた印象が強くなる。多幸感に不安をちょっと足すとたちまち幸せな気持ちに影がさし、不信感にグラッときて頭グルグルである。
恐ろしや~!
もちろん、マーラーもこの幸せが続かないであろうという不安は承知していたはずで、1902年3月、アルマと結婚、7月に5番を完成(初演は1904年ケルン)。11月には長女マリア・アンナが誕生している。計算が合わない気もするが・・・。幸せを手に収め絶頂のはずの翌1903年7月には6番「悲劇的」に着手している。
クーベリックは6番も高速前のめり演奏で(不安・恐怖を)煽る。そう、6番には手に入れた幸せを失う恐怖、がある。幸せであるがゆえの現実的な恐れ、例えば子供を失ってしまうのではないか?結婚が破たんしてしまうのではないか?これは後に現実となるのだけれど。ただ、恐怖に怯えているだけではなく、その恐怖に立ち向かい恐怖に打ち勝とうとする葛藤もクーベリックはしっかりと描き切っている。
クーベリック/BRSOの演奏はそれをストレートに自分の心のど真ん中に投げ込んでくる。受け止めるか受け止められないかギリギリの速球を。よって自分にとっては名盤、なんである。
ちょっとクーベリックの「熱」にあてられてしまったか?おしまい。
ちなみに、6番のタイムを比較すると・・・ (データはブックレット記載に拠る)
5番は元来、マーラーの交響曲のなかでも7番と並ぶ躁的側面を持ち合わせている曲。作曲に取り掛かった1901年、ウィーンPOの監督を辞任、その直後に5番の作曲に取り掛かり、アルマと出会い婚約、とまるでジェットコースターのように感情も上がり下がりしたはずだ。はじめの谷が深いほど次に登る山は高くなる。アルマとの婚約はきっと多幸感MAXであったろう。冒頭のトランペットの3連符で始まる葬送行進曲から輝かしいフィナーレまで、そのまんまである。嬉しかったんだろうな。そんな曲をテンポよく、キビキビと前のめりに演奏されるとしかし何か尻の座り、安定を欠いた印象が強くなる。多幸感に不安をちょっと足すとたちまち幸せな気持ちに影がさし、不信感にグラッときて頭グルグルである。
恐ろしや~!
もちろん、マーラーもこの幸せが続かないであろうという不安は承知していたはずで、1902年3月、アルマと結婚、7月に5番を完成(初演は1904年ケルン)。11月には長女マリア・アンナが誕生している。計算が合わない気もするが・・・。幸せを手に収め絶頂のはずの翌1903年7月には6番「悲劇的」に着手している。
クーベリックは6番も高速前のめり演奏で(不安・恐怖を)煽る。そう、6番には手に入れた幸せを失う恐怖、がある。幸せであるがゆえの現実的な恐れ、例えば子供を失ってしまうのではないか?結婚が破たんしてしまうのではないか?これは後に現実となるのだけれど。ただ、恐怖に怯えているだけではなく、その恐怖に立ち向かい恐怖に打ち勝とうとする葛藤もクーベリックはしっかりと描き切っている。
クーベリック/BRSOの演奏はそれをストレートに自分の心のど真ん中に投げ込んでくる。受け止めるか受け止められないかギリギリの速球を。よって自分にとっては名盤、なんである。
ちょっとクーベリックの「熱」にあてられてしまったか?おしまい。
ちなみに、6番のタイムを比較すると・・・ (データはブックレット記載に拠る)
第1楽章
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第2楽章
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第3楽章
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第4楽章
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Total
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Kubelik (G)
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21分07秒
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11分42秒
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11分35秒
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26分30秒
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70分54秒
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Inbal (D)
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24分22秒
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14分46秒
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14分34秒
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30分02秒
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79分44秒
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やはり、高速であるが、提示部の反復の有無による差があるかもしれない。ちなみに最速はミトロプーロス盤、らしいが未聴、と思っていたら持っていたヨ。Totalで72分55秒。やはりクーベリックが最速の男か?
![]() |
| 1~10番、さすらう若人の歌が入って10枚組。大地の歌はこの全集に含まれないが、 70年のライブ録音がアウディーテから出ている。演奏会で取り上げて、録音という 流れであったようなので、計画はされていたが何らかの理由で流れてしまったのかも。 |
2014年10月18日土曜日
K.Böhm/VPO LvB Symphonies
めっきり寒くなりました。我が愛車には外気温計がついている。先週の朝の通勤時には19℃だった気温も昨日は14℃。だんだんと冬が近づいているなあ。
このところ、LPを聴いている。もうとっかえひっかえ、である。
前回のブログで報告したとおり、AT666をターンテーブルシートにしている。いろいろと迷ったが、今のところこの形で落ち着いている。悩みといえば、AT666を吸着面(表側)を上にしてそのまま使うか、ひっくり返して使うか、である。表側は吸着を前提としているので構造上LPのレーベル外周に当たる部分ととLPの外周部がシーリングゴムとなっていてわずかに浮き上がっている。吸着すればシートとLPは密着するのだが、吸着していないのでシートとLPは密着しない。DS20によって押しつける形とはなるが、わずかながら浮いているものと思われる。ひっくり返して裏側を上に向けて使うとLPとしっかり密着した形となる。
このAT666。金田式ターンテーブルでは吸着せずLPを浮かせて使うようだ。金田式については全くの不勉強で、恥ずかしながら良くわからない。LPを浮かせることでシートの影響を排除できるというのがミソであるようだ。それに倣い浮かせて使うと確かにシートの影響は少ないようだ。良く言えば広がりのある響きの豊かな音なんだけれど、なんだか腰の座らない感じにも聴こえる。音が全体的にざわつく感じもする。カートリッジもかなり動く。裏側を上にして使うと締まった音になるけれど、やや詰まった感じとなる。こちらはカートリッジはあまり動かない。好みの問題なのか。好みとしては裏側を上にして使うほうだろう。
そんな訳で、LPをとっかえひっかえひっくり返し、ついでにAT666をひっくり返して聴いている。
レコードの反りの改善について。これまでは反りの度合が比較的大きい廉価盤やデジタル期の厚みの薄い盤を中心に聴いていたが、古い厚みのある盤も何枚か聴いてみた。厚い盤はまた盤も硬い。よって、外周を押さえつけてもその効果は薄い盤に比べて少なかった。前にも書いたけれど、やはり反りの改善はバキューム式のほうが効果は高いようである。反っているレコードは中心部から反っているので外周を押さえつけるだけではだめで、盤全体を押さえつける必要がある。上から全体を押さえつけるわけにはいかないので下から吸着して盤全体をターンテーブルシートに圧着するバキューム方式は理にかなっている。使用経験からバキューム方式は反りの9割がたを矯正するが外周方式は7~8割いったところにとどまるだろうと思う。外周方式が廃れた理由もその辺にありそうである。動作の確実性とメンテナンスは外周方式。性能はバキューム方式だ。あとは外周方式では使用できないターンテーブルとカートリッジがあること。SPUなどは持っていないが、底面の幅がありすぎてリングの内縁に当たってしまい、ちょっと使えないのではないか。そのあたりも問題か。
最近、集中的に聴いているのはベームのベートーヴェン。国内盤の中古(3番のみ海外盤)を中心に7番以外をなんとか集めることができた。初期盤を聴いたことがないので音質の差がわからないけれど鑑賞には十分な音質だと思っている。70年代ウィーンPO.のグラモフォン録音を代表するレコードの1つ。しかし、本当にこのコンビは凄い。まさに阿吽の呼吸、である。ベームのオケに対するドライブというかVPOの操られ方というのか、正に絶妙としか言えない。どちらかというとVPOがベームを上手く乗せているのが正しい気がする。いや、そんなことは承知しているベームがまた上手く乗っかっている振りをしているのか。まあこんなコンビはもう二度と現れないだろう。ベームは小言爺さんだったようで、特に新人の奏者を見つけるとキッと睨み付け、ミスするとネチネチと苛めていたそうだ。そんな時団員はまた始まった、と思い、グラーツの出身でなくてもこの新人はグラーツの出身ですとベームに紹介する。するとグラーツ出身のベームはそーかそーかと機嫌が良くなりリハーサルが進んだという。そんなベームをみて団員はニヤニヤしていたという。
ベームにはBPOと録音した3番がある。流麗ではないがBPOの合奏力の高さと相まってきびきびとした格調高い演奏であるが、このVPO盤はより歌心に溢れ余裕ある演奏となっている。3番や9番はわずかにだれ気味の様子。しかし6番は素晴らしい。ピリオドアプローチを採用したり小編成で速いテンポで小気味よく演奏されるベートーヴェンは好きだし、普段はこちらを良く聴くけれど、時には攻撃的にすぎることがある。最近はこうした大編成の従来のアプローチによるゆったりとしたベートーヴェンは少なくなった。でも時々聴くと心が暖かくなって良い。
画像の上はAT666をひっくり返してターンテーブルに載せているところ。下はちょっと珍しいカートリッジ。ピンボケで申し訳ないけれど、SONYのVC-20。コンポセットのプレーヤーの付属品だったものを中古で入手。空芯コイルのMC型カートリッジ。CBS録音にマッチする?と思っている。すっきりとした音調。
本当はXL-55(PRO)が欲しいところ。
このところ、LPを聴いている。もうとっかえひっかえ、である。
前回のブログで報告したとおり、AT666をターンテーブルシートにしている。いろいろと迷ったが、今のところこの形で落ち着いている。悩みといえば、AT666を吸着面(表側)を上にしてそのまま使うか、ひっくり返して使うか、である。表側は吸着を前提としているので構造上LPのレーベル外周に当たる部分ととLPの外周部がシーリングゴムとなっていてわずかに浮き上がっている。吸着すればシートとLPは密着するのだが、吸着していないのでシートとLPは密着しない。DS20によって押しつける形とはなるが、わずかながら浮いているものと思われる。ひっくり返して裏側を上に向けて使うとLPとしっかり密着した形となる。
このAT666。金田式ターンテーブルでは吸着せずLPを浮かせて使うようだ。金田式については全くの不勉強で、恥ずかしながら良くわからない。LPを浮かせることでシートの影響を排除できるというのがミソであるようだ。それに倣い浮かせて使うと確かにシートの影響は少ないようだ。良く言えば広がりのある響きの豊かな音なんだけれど、なんだか腰の座らない感じにも聴こえる。音が全体的にざわつく感じもする。カートリッジもかなり動く。裏側を上にして使うと締まった音になるけれど、やや詰まった感じとなる。こちらはカートリッジはあまり動かない。好みの問題なのか。好みとしては裏側を上にして使うほうだろう。
そんな訳で、LPをとっかえひっかえひっくり返し、ついでにAT666をひっくり返して聴いている。
レコードの反りの改善について。これまでは反りの度合が比較的大きい廉価盤やデジタル期の厚みの薄い盤を中心に聴いていたが、古い厚みのある盤も何枚か聴いてみた。厚い盤はまた盤も硬い。よって、外周を押さえつけてもその効果は薄い盤に比べて少なかった。前にも書いたけれど、やはり反りの改善はバキューム式のほうが効果は高いようである。反っているレコードは中心部から反っているので外周を押さえつけるだけではだめで、盤全体を押さえつける必要がある。上から全体を押さえつけるわけにはいかないので下から吸着して盤全体をターンテーブルシートに圧着するバキューム方式は理にかなっている。使用経験からバキューム方式は反りの9割がたを矯正するが外周方式は7~8割いったところにとどまるだろうと思う。外周方式が廃れた理由もその辺にありそうである。動作の確実性とメンテナンスは外周方式。性能はバキューム方式だ。あとは外周方式では使用できないターンテーブルとカートリッジがあること。SPUなどは持っていないが、底面の幅がありすぎてリングの内縁に当たってしまい、ちょっと使えないのではないか。そのあたりも問題か。
最近、集中的に聴いているのはベームのベートーヴェン。国内盤の中古(3番のみ海外盤)を中心に7番以外をなんとか集めることができた。初期盤を聴いたことがないので音質の差がわからないけれど鑑賞には十分な音質だと思っている。70年代ウィーンPO.のグラモフォン録音を代表するレコードの1つ。しかし、本当にこのコンビは凄い。まさに阿吽の呼吸、である。ベームのオケに対するドライブというかVPOの操られ方というのか、正に絶妙としか言えない。どちらかというとVPOがベームを上手く乗せているのが正しい気がする。いや、そんなことは承知しているベームがまた上手く乗っかっている振りをしているのか。まあこんなコンビはもう二度と現れないだろう。ベームは小言爺さんだったようで、特に新人の奏者を見つけるとキッと睨み付け、ミスするとネチネチと苛めていたそうだ。そんな時団員はまた始まった、と思い、グラーツの出身でなくてもこの新人はグラーツの出身ですとベームに紹介する。するとグラーツ出身のベームはそーかそーかと機嫌が良くなりリハーサルが進んだという。そんなベームをみて団員はニヤニヤしていたという。
ベームにはBPOと録音した3番がある。流麗ではないがBPOの合奏力の高さと相まってきびきびとした格調高い演奏であるが、このVPO盤はより歌心に溢れ余裕ある演奏となっている。3番や9番はわずかにだれ気味の様子。しかし6番は素晴らしい。ピリオドアプローチを採用したり小編成で速いテンポで小気味よく演奏されるベートーヴェンは好きだし、普段はこちらを良く聴くけれど、時には攻撃的にすぎることがある。最近はこうした大編成の従来のアプローチによるゆったりとしたベートーヴェンは少なくなった。でも時々聴くと心が暖かくなって良い。
画像の上はAT666をひっくり返してターンテーブルに載せているところ。下はちょっと珍しいカートリッジ。ピンボケで申し訳ないけれど、SONYのVC-20。コンポセットのプレーヤーの付属品だったものを中古で入手。空芯コイルのMC型カートリッジ。CBS録音にマッチする?と思っている。すっきりとした音調。
本当はXL-55(PRO)が欲しいところ。
2014年10月10日金曜日
軽針圧カートリッジの逆襲
トリオの外周スタビライザーDS-20が来て5日。手元にあるカートリッジをとっかえひっかえ聴いている。
所有カートリッジはMM型がオルトフィンの2MRED、シュアーのM97xE。MC型がオルトフォンMC20W、ソニーVC20、オーディオテクニカAT-F3、デンオンDL-103、モノラルカートリッジのオーディオテクニカAT-MONO3/LPの7つ。メインはこのうちのMC20Wが務めている。よってアナログディスク再生における音決めはMC20Wで行っている。このMC20W、価格はそれなり(自分にとっては十分に高価)だが、音の傾向はあんまり神経質に音溝をこする感じではないけれど情報量に不足はなく、レンジ感ほどよく、ふくよかに音楽を再現してくれるので、お気に入りである。他のカートリッジはそれぞれに良いところもあるがMC20Wに及ばず、あまり出番が無かった。
DS-20の効果か、盤の回転が安定しているとそのほかのカートリッジが今までよりいい音で鳴ってくれるようになった。とくにシュアー。先のブログにも書いたけれど、これが大変身。スペック的にもレンジは広くない。 音もパッとしない地味娘ちゃんだったが、相変わらずパンチは効いていないが今はスーッと音が伸びとっても清楚な感じで溝に刻まれた音をそのまま再現してくれる。同じMM型の2MREDは残念ながら外周スタビを載せるとどうしてもボディが触ってしまい、そのままでは使えなかった。あえて使うとなればハウジングを少し削る必要がある。後々針交換の際にBLUEへのグレードアップを考えていたが断念することにした。そのほかソニーのVC20、オーディオテクニカAT-F3も上手く鳴ってくれるようになった。
考えてみると、M97xE・VC20・AT-F3はいずれも標準針圧1.5g前後の軽針圧カートリッジ。音溝の追従性は高いけれど盤面のコンディションと回転の影響を受けやすいはずで、盤面と回転が安定したことで性能をしっかり引き出すことができてきたのではないかと考えている。
MC20Wの牙城は脅かされつつある。依然、優位ではあるがその差はかなり縮んだことは確かである。
さてDS-20。この5日間、使ってみた感想だが、盤面の安定(反りの改善)という点ではやはりバキューム方式が優れているようだ。いくつか反りのあるディスクにDS-20を載せてみたが、わずかに盤面の浮沈が確認できた。反りがなくなるわけではなかった。バキューム方式は吸着すれば効果は絶大なのだが、いかんせん吸着したりしなかったりと、動作にムラがありすぎた。メンテナンスも難しいというか不可能。取り回しのし易い(基本的にメンテナンスフリー)のと反りの軽減の確実さで自分は断然DS-20に軍配を挙げる。
もう一つ、さらなるグレードアップとして、眠っているその吸着式のAT-666をターンテーブルシートとして活用してみた。ジュラルミン製でこちらも1.3kg。ターンテーブルとDS-20と合わせて5.25kg。かなりの重量増が見込める。さらに回転が安定。カチッとしたエッジの立った音ながら全体に静かになった印象。
しかし、しか~しである。この分厚いターンテーブルシートのせいでレコード盤がスピンドルの上の方にきてしまい、スピンドルとレコードのセンターホールが密着しない。いわゆる偏芯が生じてしまう。そうするとカートリッジは微妙に左右に動いてしまって音にも影響しそうだ。
う~ん、ナイスアイデアなんだがなあ。もう少し様子を見てみようと思う。
明日から3連休。今から何を聴こうかワクワク・ウキウキである。
所有カートリッジはMM型がオルトフィンの2MRED、シュアーのM97xE。MC型がオルトフォンMC20W、ソニーVC20、オーディオテクニカAT-F3、デンオンDL-103、モノラルカートリッジのオーディオテクニカAT-MONO3/LPの7つ。メインはこのうちのMC20Wが務めている。よってアナログディスク再生における音決めはMC20Wで行っている。このMC20W、価格はそれなり(自分にとっては十分に高価)だが、音の傾向はあんまり神経質に音溝をこする感じではないけれど情報量に不足はなく、レンジ感ほどよく、ふくよかに音楽を再現してくれるので、お気に入りである。他のカートリッジはそれぞれに良いところもあるがMC20Wに及ばず、あまり出番が無かった。
DS-20の効果か、盤の回転が安定しているとそのほかのカートリッジが今までよりいい音で鳴ってくれるようになった。とくにシュアー。先のブログにも書いたけれど、これが大変身。スペック的にもレンジは広くない。 音もパッとしない地味娘ちゃんだったが、相変わらずパンチは効いていないが今はスーッと音が伸びとっても清楚な感じで溝に刻まれた音をそのまま再現してくれる。同じMM型の2MREDは残念ながら外周スタビを載せるとどうしてもボディが触ってしまい、そのままでは使えなかった。あえて使うとなればハウジングを少し削る必要がある。後々針交換の際にBLUEへのグレードアップを考えていたが断念することにした。そのほかソニーのVC20、オーディオテクニカAT-F3も上手く鳴ってくれるようになった。
考えてみると、M97xE・VC20・AT-F3はいずれも標準針圧1.5g前後の軽針圧カートリッジ。音溝の追従性は高いけれど盤面のコンディションと回転の影響を受けやすいはずで、盤面と回転が安定したことで性能をしっかり引き出すことができてきたのではないかと考えている。
MC20Wの牙城は脅かされつつある。依然、優位ではあるがその差はかなり縮んだことは確かである。
さてDS-20。この5日間、使ってみた感想だが、盤面の安定(反りの改善)という点ではやはりバキューム方式が優れているようだ。いくつか反りのあるディスクにDS-20を載せてみたが、わずかに盤面の浮沈が確認できた。反りがなくなるわけではなかった。バキューム方式は吸着すれば効果は絶大なのだが、いかんせん吸着したりしなかったりと、動作にムラがありすぎた。メンテナンスも難しいというか不可能。取り回しのし易い(基本的にメンテナンスフリー)のと反りの軽減の確実さで自分は断然DS-20に軍配を挙げる。
もう一つ、さらなるグレードアップとして、眠っているその吸着式のAT-666をターンテーブルシートとして活用してみた。ジュラルミン製でこちらも1.3kg。ターンテーブルとDS-20と合わせて5.25kg。かなりの重量増が見込める。さらに回転が安定。カチッとしたエッジの立った音ながら全体に静かになった印象。
しかし、しか~しである。この分厚いターンテーブルシートのせいでレコード盤がスピンドルの上の方にきてしまい、スピンドルとレコードのセンターホールが密着しない。いわゆる偏芯が生じてしまう。そうするとカートリッジは微妙に左右に動いてしまって音にも影響しそうだ。
う~ん、ナイスアイデアなんだがなあ。もう少し様子を見てみようと思う。
明日から3連休。今から何を聴こうかワクワク・ウキウキである。
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